
本記事では株式会社ゼンリンが提供する「ZENRIN GISパッケージ不動産」の導入を検討されている方向けに、実際に「ZENRIN GISパッケージ不動産」を利用した操作感や感想をご紹介いたします。
そもそも「ZENRIN GISパッケージ不動産」ってどんなサービスなの?
「ZENRIN GISパッケージ不動産」は、株式会社ゼンリンが提供する、不動産業務に必要な地図情報や用途地域・地価・路線価・学校区など、必要な情報が一目でわかる機能を搭載したオンライン地図サービスです。
ゼンリンが提供する住宅地図と地番や公図、都市計画情報等を重ね合わせた「ブルーマップ」をウェブ上で同時に利用が可能です。
どこの不動産会社様の事務所にも冊子のゼンリンの住宅地図は置いてあると思います。
ただ、冊子の住宅地図だと以下のようなデメリットがあります。
- 基本自社の営業エリア周辺のものしかない
- 情報のアップデートがないため、どんどん古くなる
- ピンポイントで住所を調べるときに目視で探す必要がある
- サイズが大きく、持ち運びに適してない
冊子の住宅地図でも情報の網羅性は申し分ないのですが、どうしても今の時代では使い勝手が悪く感じられます。
「ZENRIN GISパッケージ不動産」では、そんな不便が全て解消されます。
- エリアは市町村単位だけではなく都道府県プランもあり、冊子の住宅地図より広域に!
- 自動的に最新版へアップデート!
- 検索が「住所から」「地番から」「表札から」できる!
- PC、タブレット、スマホから閲覧できるので持ち運びのストレスが皆無!
長年不動産業界に身を置いてる身としては、冊子の住宅地図も大好きではありますが、この利便性を知ってしまうと、もう冊子の住宅地図には正直戻れません、、
大幅アップデート
これだけ便利な「ZENRIN GISパッケージ不動産」ですが、実は2025年の10月から大幅アップデートがされたんです。
アップデート内容としてはオープンデータ化された「登記所備付地図データ」を追加。
「地番の閲覧可能地域」が大幅に拡大しました。

従来のブルーマップは地番を閲覧できるエリアが15%ほどでした。
これが今回の大幅アップデートに伴ってなんと「約57%」まで増加しました。
これは「冊子の住宅地図」では適用されておらず、「ZENRIN GISパッケージ不動産」などオンラインのサービスで実装されています。
「地番がわからないから法務局まで出向いて確認しなきゃいけない、、」
今まで当たり前に起こっていたこんな不便が解消されるのです。
「ZENRIN GISパッケージ不動産」を実際に使ってレビューしてみた
ではどんな操作感なのか、実際使ってみましょう。
今回のためにデモアカウントを付与いただきました。

こちらがログイン画面です。
IDとPWを入力してログインします。

ログインすると、見慣れた住宅地図が出てきます。
もちろん、縮尺の変更や地図の移動も行えます。
冊子の住宅地図だといちいちページをめくらなければいけないので、やっぱりウェブだと便利です。

また、上部にはメニュー一覧があります。
- 地点検索(住所検索などが行えます。基本これを一番使います)
- 周辺検索(中心地から半径〇mの施設を検索できます)
- 地図帳(冊子の住宅地図のページ番号で検索ができます。また表札名での検索も可能です)
- 地番検索(地番から検索ができます)
- 計測(距離、面積、建物面積の計測ができます。建物面積の計測はめちゃめちゃ便利です)
- ルート(車・徒歩でのルート検索を地図上で行えます)
- 図形描画(地図上に図形やピン、テキストを記入できます)
- 印刷(表示されてる状態の地図を印刷できます)
- 地点登録(任意の住所を登録できます)
- 登記取得※オプション(地図上から登記情報を取得できます)

さらに画面右側に各種地図の重ね合わせができるレイヤーがあります。
重ね合わせられる地図は下記となります。
- ブルーマップ
- 登記所備付地図
- 用途地域
- 地価公示
- 地価調査
- 相続税路線価
- 固定資産税路線価
- 小学校区
- 中学校区
- 等高線
- 衛星画像
- 洪水(最大規模)
- 洪水(計画規模)
- 土砂災害(急傾斜)
- 土砂災害(土石流)
- 土砂災害(地滑り)
- 津波浸水想定
不動産業務で活用できそうな機能をピックアップして説明させていただきます。
地点検索
キーワードを元に地点の検索ができます。
基本的には住所検索になると思います。

なお、住所だけでなく、
・施設名
などでも検索可能です。
また、住所名リストから選択して検索もできるので、曖昧な情報からでも地点の特定は可能となり使い勝手はかなり良いです。
周辺検索
地図の中心地から任意の範囲の施設を調べられます。

調べられる施設は下記の通りです。
- 交通(駅、バス停、空港、駐車場など)
- ガソリンスタンド(店舗単位で指定可能)
- 公共(役所などの公共施設)
- 文化(図書館や美術館などの文化施設)
- 教育(学校)
- 医療(病院)
- レジャー(遊園地や動物園など)
- 宿泊(ホテルなど)
- 金融(銀行)
- 商業(デパートやスーパーなど)
- コンビニ(ブランド単位で指定可能)
- ファーストフード(ブランド単位で指定可能)
- ファミレス(ブランド単位で指定可能)
- コーヒーショップ(ブランド単位で指定可能)
不動産営業では物件調査の際に告知すべき嫌悪施設が無いかを調べられますし、客付けでも予めお客様にご案内できるため、活用の幅は広そうです。
地図帳
このメニューは「表札検索」がめちゃめちゃ便利です。
地図の中心地から任意の範囲の表札名が検索できます。

表札として出てるのであれば、個人名・法人・テナントで絞り込みができます。
査定物件の特定ができない場合など、入居者名から検索ができるのでこれはめちゃめちゃ有用な機能です。
また、個人名で検索をかけて、付近に同名の苗字が多数出てきたら地主属性などもわかるため、活用方法は無限大です。
私が不動産会社だったらものすごく活用をすると思います。
地番検索
地番から検索ができます。

地番はわかるけど住居表示がわからない時や、ブルーマップからの検索が大変な時などに活用できます。
また、「登記所備付地図」からも検索が可能です。
こちらが10月からアップデートされたものとなります。
ブルーマップでカバーできなかった地域を大幅にカバーできるようになりました!
自社営業エリアがブルーマップ対象外で今まで利用を躊躇している不動産会社様がいらっしゃったら自社エリアが対象になっているか、ぜひ一度ゼンリンへお問合せください。
計測
地図上で「距離」や「面積」「建物面積」を計測できます。
距離
距離についてはポイントを打った区間の距離の計測が可能です。
なお、何点でもポイントを打つことができるため、駅距離の計測などに活用できそうです。

面積(多角形)
面積(多角形)については3点以上のポイントを打った範囲内の面積を計測することができます。
あくまで地図上での計測のため概算にはなりますが、初期調査でのボリューム出しであればこの機能で十分です。

面積(建物)
これはすごい機能です。
住宅地図上で建物がある地点をクリックすると、建物の面積が出てきます。
延床ではなく建物面積にはなりますが、階建をかけ合わせればおおよその建物ボリュームが試算できます。
なお、建物面積も住宅地図からの概算のため、100%の精度ではありませんが初期調査としてはこれで十分です。
謄本代が浮きます。

ルート
地図上でルート計算ができます。
車と徒歩の算出ができ、距離と時間がわかります。
戸建や土地のマイソク作成の際に活用できそうです。

登記取得
オプションサービスになりますが、地図上から謄本の取得を行うことができます。
用途地域
ここからは地図の重ね合わせができるレイヤー機能です。
不動産の調査業務では欠かせない用途地域を重ね合わせて表示することができます。

色分けで表示されるのでわかりやすい!
昔に比べると役所がウェブで公開しているケースも多くなりましたが、行政が変わってもシームレスに閲覧でき使い勝手がよいです。
「ZENRIN GISパッケージ不動産」であれば、オールインワンで用途地域まで確認できるので、かなりの業務効率に繋がりますね。
路線価
もちろん路線価を重ね合わせが可能です。

土地、戸建の査定では必ずといっていいほど路線価は見ると思います。
これもボタン一つで確認することができます。
国税庁が提供する路線価図はPDFのため、検索性は皆無で使いづら過ぎました。
この機能を活用すれば住所や表札から検索ができ、素早く目的の場所を特定できます。
また、面積計測を活用すれば概算価格がすぐに算出できるようになります。
「ZENRIN GISパッケージ不動産」を使って売上をアップさせるには?
「ZENRIN GISパッケージ不動産」は様々な不動産業務を効率化することができます。
業務効率化ツールのため基本的にはコスト削減がメインのサービスですが、使い方次第では売上向上のためにも使えると考えています。
もし私が不動産会社だったら、どのような使い方をするかいくつか例をご紹介させていただきます。
空地・駐車場DM
活用されている不動産会社様は多いと思いますが、地図上から空地・駐車場を拾い謄本を取得してDMを送って物上げを狙います。
地図の情報はリアルタイムで最新というわけではないですが、一定期間で更新されるため信頼性はめちゃめちゃ高いです。
これは冊子の住宅地図では中々できないことです。
地主営業
特定エリアで同名の苗字が多い場合、「表札検索」で調べ地主を特定します。
そこからDMを送るもよし、飛び込み営業をかけるのもよしです。
物上げはもちろん、賃貸管理、土地仕入れ、アパート営業系の業種で活用できそうです。
小ビルDM
地図上から小ビル(近商エリアや準工業エリアで個人名が記載されているビル)をピックアップして謄本を開けDMを送る手法です。
これ実は私が現役時代実施しており、成果が出た手法です。
同じ文脈でアパートに対して同様の手法が可能ですが、アパートは他の不動産会社も狙っているためライバルが多く苦戦します。
”小ビル”を狙う業者は少数のため、ライバルが少ない領域で戦うことが可能となるためおすすめです。
なお、最近この手法を提案して実施していただいた企業様がいらっしゃいました。
その時の成果を一部公開させていただきます。
謄本取得数:2,700件
DM送付数:1,900件※不動産会社所有、所有者重複、信託銀行所有などを除外
反響数:6件
媒介数:2件(その他案件化しているものが2件)
反響の平均グロス:3億円
総費用:約150万円
期待仲介手数料:5,400万円※媒介取得2件と案件化2件×平均グロス×4.5%
まだ成約が生まれたわけではありませんが、一定の成果が出たと考えています。
また、エリア性があるとは思いますが、全案件競合が不在の状態だったため、営業活動はものすごくスムーズに進みました。
ぜひご参考にしていただければと思います。
まとめ
「ZENRIN GISパッケージ不動産」業務効率化によるコスト削減はもちろん、使い方次第では売上アップのツールになりえます。
どこの不動産会社様も冊子の住宅地図はお持ちかと思いますが、冊子の住宅地図にはないたくさんのメリットを享受できるツールです。
2025年10月より「地番の閲覧可能地域」が大幅に増加したこともあり、より多くの不動産会社様にご利用いただける状態となりました。
「社内のDX化がまだまだできていない」
「もっと効率的に仕事をしたい」
とお考えの不動産会社様であれば、必ず効果を実感できるはずです。
ぜひこの機会にご検討ください!
資料ダウンロードは下記より行っていただけます。




