不動産会社を開業しよう!
と思い立っても明日から営業を始められるものではありません。
すべての準備や手続きがスムーズに進んだとしても、最短で3ヵ月はかかります。
本ページでは不動産開業までに3ヵ月かかる理由とおすすめの開業時期をご紹介いたします。
不動産会社開業までに3ヵ月かかる理由
不動産開業まで3ヵ月も掛かる理由は以下が大きな理由です。
- 事務所の確保
- 宅建免許の取得
- 会社設立手続き
- 金融機関からの融資
- その他(ホームページ・設備準備)
まずは宅建免許の申請が必要です。
事業所にある設備の写真を提出しなければならないので、先に事業所を確保した上で設備(机・椅子・PC・電話機などはこのタイミングです)を整える必要があります。
また、会社組織として宅建免許を取得する場合は、宅建免許申請前に法人を設立しなければなりません。
このほか、金融機関から融資を受ける際は銀行との交渉が必要となるため、決定までにそれなりの時間がかかります。
参考融資までの期間は政策金融公庫が最短ですが、それでも1ヵ月はかかります。
自治体によって多少異なりますが、試験合格後に主任者の登録申請をしてから登録通知を受け取るまでに約1ヵ月、免許申請・会社設立から保証協会への加入などには約2ヵ月必要です。
これにホームページ・OA機器・電話回線の準備を加えると、準備期間はさらに長引きます。
免許申請期間中は営業ができませんが、その間の事務所の家賃・水道光熱費・従業員がいる場合は人件費を支払わなければなりません。
また、交付から3ヶ月以内に営業を開始しないと、免許が取消となることもあるので注意しましょう。
不動産の開業は8月がおすすめ!
開業のタイミングは、繁忙期の前が理想的です。
宅建業を開業する方の7~8割が行う賃貸仲介業は、11月あたりから繁忙期が始まり、年末から4月頃までがピークとなります。
開業の準備には2ヵ月前後かかるので、遅くとも11月には営業を始められるように8月から進めることをおすすめします。
開業準備に取り掛かろう
- 会社設立手続き
- ホームページ
- 名刺
- 間取り図
- 保証協会への加入
宅建免許の申請には会社の登記簿謄本が必要なので、まずは会社設立の手続きを進めておきましょう。
登記簿謄本の取得には1日前後、その後の免許申請から許可までは3日前後かかります(都道府県によって異なります)。
許可を得て免許番号が分かった後は、ホームページ制作や名刺の準備にも取り掛かれるようになります。物件の入力や間取り図作成には時間がかかってしまうので、営業開始までの期間中に集中して作業することをおすすめします。
保証協会への加入について
営業保証金は自身で供託するか、保証協会へ加入するかのどちらかです。
自身で行う場合、手続きが完了した日に早速営業を始める事が可能になります。
ただし、必要な供託金は1000万円と高額です。このため、ほとんどの会社は保証協会へ加入します。全国宅地建物取引業保証協会と全日本不動産協会の2つがありますが、どちらを選んでも大丈夫です。
まとめ
不動産開業は3ヵ月掛かります。
営業開始までには様々な手続きが発生しますのでなるべく時間に余裕をもって開業準備に取り掛かることをおすすめします。
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