都市開発のコーディネーター事業やマンション総合企画などを行う、株式会社セントラルシティは9月22日、事業を停止すると発表しました。
元記事はYAHOO!JAPANニュース
同社は事後処理を矢野・大西・渡部総合法律事務所に委任する形で、債務整理に入るという旨を本社に掲示しています。約240億円の負債総額が見込まれており、債務整理によっては今後変動する可能性があります。
同社は1958年に設立した中古物件にまつわる不動産業者です。神戸市内を主な営業エリアとし、オフィスビルやマンションなどを取得・リノベーションすることで不動産価値を高める土地の有効活用を提案してきました。 近年は神戸市内におけるホテル事業を手掛けてきたほか、大阪、京都、東京にも拠点を新規開設し、事業を多角化しながらも営業活動範囲を拡大することで、2019年5月期は売上高約196億円を計上しました。
しかし、その後は新型コロナウイルス流行に伴い不動産市場の流動性が停滞したことにより、大型案件の受注数が減少したため売上高が大幅に減少しました。さらに既往から不動産取得のために様々な金融機関から借入を行ってきており、借入金負担が収益を圧迫しました。窮屈な資金運営を余儀なくされていたこともあって、収益物件の売却を進めていましたが、最終的に事業の停止が決まりました。