三井ホーム株式会社は木造5階建ての特別養護老人ホームを公開しました。
東京都足立区、京浜東北線・南北線「王子」駅からバス利用で16分の立地にある「新田楽生苑(全170床)」は、1階を鉄筋コンクリート造とし2~5階を木造枠組壁工法としています。
現行の建築基準法は5階建ての建物を木造とする場合は、1階が2時間耐火でなければなりません。そのため、本施設では1階を鉄筋コンクリート造にしたものです。
同社施工の木造施設としては最大級の規模であり、延床面積は7,826.76m2、木材使用量は2,176m3になります。
事業主は社会福祉法人新生福祉会(広島県尾道市)であり、入居者の安全性などを考慮し転倒リスクが軽減できる「木の床」を選択し、木造建築としたものです。
施設内容は特別養護老人ホーム150室のほか、ショートステイ20室、認知症対応型デイサービスセンター、地域交流スペース、居宅介護支援事務所などが設けられます。
そのほか居室フロアは共同の生活室を中央に配置し、入所者およびスタッフの利便性を向上させました。1階の地域交流スペースは明るい内装とし、開業後はカフェとして運営される予定です。
また立地するエリアは墨田川と荒川に囲まれた浸水想定区域であり、1階の天井高を高くし、居室フロアには浸水が及ばないようにしています。地域の防災拠点としての活用も考慮し、5階には備蓄倉庫が設置されました。
元記事はR.E.port