厚生労働省は病院の耐震改修状況調査の結果を発表しました。調査は2021年に行ったもので全病院の耐震化率は78.7%となり、前年調査よりも1.4%増加しています。
また地震発生時の拠点となる災害拠点病院および救命救急センターの耐震化率は94.6%となり、前年調査比では1.0%増加しています。
調査は2021年9月1日時点の状況について各都道府県に調査を依頼したものです。回答率は全病院の99.9%に該当する8,222病院でした。また災害拠点病院・救命救急センターは100%771病院から回答がありました。
回答内容は以下のとおりです。
1.すべての建物に耐震性がある:6,467病院
2.一部の建物に耐震性がある:586病院
3.すべての建物に耐震性がない:99病院
4.建物耐震性が不明:1,070病院
[2]と[3]の一部またはすべてで耐震性がないと回答した病院のうち、震度6程度の地震で倒壊または崩壊する危険性の高い建物がある病院は219あります。さらに[2]~[4]までの1,755病院のうち、2021年度までにすべての建物を耐震化する予定と答えた病院はわずか13でした。
一方、災害拠点病院と救命救急センターにおいては、すべての建物に耐震性がない・建物耐震性が不明と答えた病院は0という結果です。また771病院のうち729病院はすべての建物に耐震性があると回答しています。
元記事は新建ハウジング