長谷工グループが手がける築32年の企業社宅を再生する事業、千葉県市川市の「サステナブランシェ本行徳」は、国土交通省が実施する「次世代住宅プロジェクト2022」において「サステナブル建築物等先導事業(次世代住宅型)」に採択されました。
「サステナブランシェ本行徳」は東京メトロ東西線「妙典」駅から徒歩6分の立地で、敷地面積が1,651.83m2、延床面積は3,079.20m2の鉄筋コンクリート造地上5階建て、総戸数36戸の旧社宅です。
今回の再生事業は、IoT技術を活用したスマートホーム賃貸住宅の居住型実験住宅と位置付けられます。
ウェルビーイングに寄与するシステム、防犯とセキュリティに再配達防止の両立を目指したシステム、これらを導入し実際の生活からセンシングデータやアンケートなどを収集し、スマートホームとしての機能を検証します。
「サステナブル建築物等先導事業(次世代住宅型)」の採択にあたって国土交通省からは、防犯対策の充実、物流効率化への貢献、IoT機器によるコントロールによって生じる照明・温湿度・映像による睡眠の質・疲労回復効果の検証可能性などが評価されました。
具体的なIoT機器としては、共用部遠隔監視ネットワークカメラによる常時監視、AI画像解析による異常検知・警告システムが採用されています。
置き配システムとしては集合エントランスのオートロック解除、各住戸に設ける鍵付きトランクルーム、そして各戸の玄関錠にはスマートロックを設置し大型宅配物の再配達削減を図ります。
さらに睡眠センサーとIoTマネジメントシステムの組み合わせにより、質の高い睡眠環境の制御を実現、睡眠医学の立場からその効果を検証します。
同物件の竣工は2023年春の予定です。
元記事はR.E.port