不動産売買仲介業者が独立して失敗するよくある2つのケース

不動産売買仲介業は比較的独立の多い業種です。

独立する人の大半は、

・会社に入れるくらいなら自分でやったほうが稼げる
・今の顧客数なら最低限食える

どちらかの理由で、独立することが大半です。

しかし、残念ながら多くの会社が独立し失敗して廃業します。

今回は不動産業界で独立して失敗する2つのケースを紹介いたします。

不動産業者が独立して失敗するよくある2つのケース

①支出管理ができてない(どんぶり勘定)

まず不動産業界で独立して失敗するケースとして「支出管理」ができていないことが挙げられます。

独立すると

  • 事務所費用
  • 人件費
  • ポータルサイトへの出稿費用
  • 事務作業で用意するもの等

などなど、今までは当たり前のようにあったものを自分で用意する必要があり、どんなにこじんまりやっても月に50万円~100万円程度は支出として飛んでいきます。

資本金500万円だとすると、5ヶ月~10か月程度しか持ちませんね・・

初年度は前職の顧客の契約等である程度うまくいきますが、勝負は2年目から。

独立する方で多いのが、営業マンとしてブイブイ言わせていたとしても、事務作業は苦手という方。

その為支出がどんぶり勘定になっていたりします。

初年度の売上を使い込んでしまっていると、2年~3年であっという間に倒産してしまいます。

普段の生活のように1000円、2000円を惜しむくらいの感覚で、出ていくお金はしっかり管理する必要があります。

ポイント※細かな管理ができない典型的な営業マンタイプの方が独立すると「支出管理」ができずに失敗します。

②会社の看板で契約してたのを知らなかった(過信)

不動産会社で独立して失敗する方の中には「会社の看板で契約していたことを知らなかった」という方もいます。

今まで勤めていた会社は、どんなに小さな会社でも、ある程度の年数やってれば地元では一定の信頼・知名度を持っています。さらに数年にかけて貯めた、書類作成のノウハウやツールなど、武器がたくさんあります。

会社の看板を使って営業活動をしていたのに、契約は全部自分の力だと思い込み、独立して全くうまくいかなくなるケースは多々あり、独立してから会社の看板の有難みを感じる方が結構いらっしゃいます。

中には、物件は気に入ったけどこの会社を通して契約して大丈夫かどうか不安になったお客様が、契約前に内緒で会社を外から見学したりするという話も。※ちなみにこれで契約が流れたケースもあります。社長1人の会社で終日不在だったので、会社の体をなしてないとお客様が不安になってしまったのが原因です。

仮に会社の看板が無かったとしたら、このお客様は自分を信頼してくれたのか、契約できていたかを見つめなおし、謙虚に自分の力を見つめなおす必要があります。

独立した不動産会社の失敗談

せっかくなので、知り合いのある不動産会社の社長の失敗談を紹介します。

独立した初年度は前職の繋がりや、既成約顧客からの紹介などで売り上げは好調でした。

その売り上げをしっかり貯めておき、人員や広告などに投資すればよかったのですが、その社長はサラリーマン時代をはるかに上回る収入に気をよくしてしまい毎晩飲み歩いていました。

売上が上がっているうちは良かったのですが、勝負は2年目からです。

繋がりや紹介が一巡し、売り上げは半減。これ自体は想定の範囲内だったのですが、新規で顧客を集めるお金も無いですし、集まったとしても前職のようにスムーズにいきません。

その後はお金がかけられないので、ポスティング等の地道な営業活動を行い、集まったお客様を何とか案件化して、3年目には目標に近い売り上げまで回復しました。

幸いこの社長は銀行からの借り入れ等はしておらず、また一人で営業をしていた為、回復することができましたが、買取のプロジェクト融資や、人員を最初から抱えて固定費が大きくなってしまうとそうもいきません。

しっかり1年後、2年後の将来をを見据えて独立しないと、失敗してしまう可能性が高まります。

まとめ

独立起業して失敗するケースはほかにもたくさんありますが、今回は不動産売買仲介の独立時に特に目立つ2つの事例を紹介いたしました。

その他にも独立・起業時の失敗要因はたくさんあります。

不動産は儲かるというイメージが先行しがちですが、冷静になり、しっかりと地に足をつけて行動する必要があるでしょう。

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