不動産業界でご活躍のあなた、こんにちは。
株式会社レコの梶本幸治です。
今回は「不動産一括査定サイトの売主様とアポイントを取る時、最初と最後ではどちらが有利ですか？」というお悩みを取り上げます。
不動産一括査定サイト反響のお客様にアポイントが取れて「やった！ウチの会社を気に入ってくれたのかな？」と喜んでいたら、「とりあえず全ての不動産会社さんのお話を聞いてから判断します」と売主様に言われてしまいガッカリ、そんな経験はありませんか？
まぁ、ガッカリしながらもアポイントに向け準備をしなくてはいけないのですが、その際に提案内容も大切ですが、提案内容と同じくらい大切な事に「提案順番」があります。
提案一番乗りを果たしたにも関わらず、「他社さんの話も聞いてみたいので又、改めて連絡します」と売主様に言われてしまい、結局は他社の〝後出しジャンケン〟とも言える提案に負けて他決してしまった思い出…。
その逆もありますよね。
〝後出しジャンケン〟を狙って最後の順番を取り、じっくりと提案内容を考えていたところ、売主様から「もう、他の不動産会社さんに売却をお願いする事にしましたので、約束はキャンセルさせて下さい。」と言われてしまい土俵にすら立てなかった思い出…。
- 先手必勝を狙って一番乗りし、後出しジャンケンの業者に負ける。
- 後出しジャンケンを狙い、先手必勝の業者に負ける。
こんな失敗を繰り返すうち、このコラムのテーマである「不動産一括査定サイトの売主様とアポイントを取る時、最初の業者と最後の業者ではどちらが有利か？」という問題で頭の中はいっぱいになってしまいます。
私も多くの不動産会社さんからこの「不動産一括査定サイトの売主様とアポイントを取る時、最初の業者と最後の業者ではどちらが有利か？」とのご質問を受けてきました。
その時、私はいつも次のようにお答えしています。
「先手必勝を狙って一番乗りし、他社に提案のチャンスすら与えずに媒介を取得しましょう！」
先手必勝で媒介を獲る事が如何に難しいかは理解しているつもりですが、なんとか提案方法を改善する事により「もう、他社さんの話を聞かずに、あなたに売却をお願いしようと思います」と売主様に言って頂く事は可能であると思います。
しかし、後出しジャンケンでの必勝方法をいくら編み出したところで、先行する不動産会社に素晴らしい提案をされてしまうと結局、勝負すら出来ない、すなわち土俵にすら上がれないまま敗北する事になります。
このように考えると、「不動産一括査定サイトの売主様とアポイントを取る時、最初の業者と最後の業者ではどちらが有利か？」との質問対する答えは「最初の業者」一択と言えるのではないでしょうか。
では、先手必勝で売主様とお会いしたにも関わらず、「この後も何社か来るので、その話を聞いてから判断したい」と売主様から言われてしまったらどうすれば良いのでしょうか？
この場合、２つの解決方法があるのですが、そのうち簡単な方のやり方をここにお示しします。
「この後も何社か来るので、その話を聞いてから判断したい」と売主様に言われた場合は、「最後の不動産会社が来られるのは何時ですか？その不動産会社さんが帰られる時間に改めてお伺いさせて頂きます」とおっしゃって下さい。
売主様から「他社の話も聞いてみたい」と言われた場合、多くの不動産会社は「では、またご検討の上でご連絡下さい」と、次のアポイントも取らずに引き下がっています。
これは非常に良くない対応です。
先手必勝を狙って提案し、その場で結論が頂けなかった場合も次のアポイントを切ってから売主様宅を退出するようにすれば、不動産一括査定サイトからの受託率も向上するでしょう。
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