パナソニックホームズは大阪市の特区民泊制度を活用し、大阪市高速電気軌道株式会社(Osaka Metro)の所有となる建物を建設し、子会社であるパナソニック不動産が一括借り上げし宿泊施設としました。
宿泊施設は「ホテルアビターレなんばウエスト」と命名し、立地は大阪市浪速区幸町2丁目2-44になります。開業は2022年4月26日でした。
特区民泊制度の活用により宿泊施設でありながら、住居用建物と同じく容積率の緩和を受けています。そのため収益性の高い事業計画が成立し、総客室数は78室あり将来的に賃貸住宅への転用も見すえた、BCP(事業継続性)を意識した計画といえます。
客室にはキッチン、バス、リビングがあり1室あたり床面積は31~36m2となります。共用部には待ち合わせコーナーを設けグループ利用にも配慮しています。
また客室は最大4人まで宿泊可能でファミリー利用にも対応、さらに家族で楽しめる「グランピングルーム」を5室用意します。
ベッドはシモンズ社製を採用し、エントランスにはコミックスや雑誌が約3千冊、テントや大型スクリーンを備えており「非日常」を満喫できる内容です。
パナソニック ホームズはこの事業を「CRE(企業不動産)戦略」と位置づけ、単に請負業の立場を超え、コンサルティング能力を活かした不動産活用を提案したものでした。
元記事はR.E.port