JR東日本はJR高輪ゲートウェイ駅周辺ですすめる東京・品川開発プロジェクト「高輪ゲートウェイシティ(仮称)」の一部を、2025年3月に一部開業させると発表しました。
「高輪ゲートウェイシティ(仮称)」はJR東日本が街づくりを手掛けるプロジェクトとしては最大規模であり、2025年度中には全体が完成する予定です。エリア内には商業施設やコンベンション施設に、オフィスと高層住宅が配置されます。
プロジェクトの概要はノースタワー・サウスタワーのツインタワーで構成する複合棟Ⅰ、都営地下鉄と京浜急行の泉岳寺駅に隣接する複合棟Ⅱ、そして公園と一体化する文化創造棟に高層住宅の住宅棟、さらに歩行者用デッキが整備される駅周辺広場などで構成されます。
2025年3月に先行開業するのは高輪ゲートウェイ駅周辺エリアと、複合棟Ⅰのノースタワーとサウスタワーになります。ノースタワーは地下3階、地上29階建て、サウスタワーは地下3階、地上30階で延床面積合計は46万m2、商業施設、コンベンション施設、ホテル、オフィス、ビジネス支援施設が入る複合ビルです。
複合棟Ⅱは地下5階、地上31階建ての延床面積が約21万m2、商業施設、オフィス、子育て支援施設、クリニックなどが入る予定です。
文化創造棟は地下3階、地上6階建て延床面積は約2.9万m2、展示場、ホール、飲食施設が入居し、国立競技場の設計者隈研吾氏が外装デザインアーキテクトとなり、コーディネーター役を務めることになります。
住宅棟は地下2階、地上44階建てで延床面積約15万m2、高級賃貸住宅は国際水準であり、テラス型住居も計画されています。低層階にはインターナショナルスクールが入居し、隣接する広場には水辺空間がビオトープとなり、都心にもかかわらず豊かな自然を感じることができます。
高輪ゲートウェイ駅周辺は江戸時代、高輪大木戸として江戸の玄関口としての役割をもっていました。そのご明治時代には高輪築堤が作られ、世界史上においても重要な近代遺産となっています。
JR東日本は高輪の歴史を存分に生かし、世界と東京を結ぶ「グローバル・ゲートウェイ」を目指しているのです。
元記事は財経新聞