一般社団法人不動産証券化協会は毎年実施している「機関投資家の不動産投資に関するアンケート調査」の結果を公表しました。調査は21回目になります。
今年の調査は年金54件、一般機関投資家57件の計111件から回答を得ました。
現物不動産または証券化された不動産への投資は、年金が69%、一般機関投資家が84%と前年度よりもマイナス3%~5%と減少しましたが高い水準を維持しています。
対象別投資状況としては、年金が私募リートがもっとも高く46%となり、2位が37%を占めた海外不動産プライベートファンドでした。国内プライベートファンドは19%となっています。
一般投資家は1位が63%のJリートであり、2位は私募リート57%、3位に47%のABS(不動産を裏付けとする債権)でした。
「不動産投資を行なうために必要なこと」という問いに対しては、年金は「ベンチマークとなる不動産投資インデックス」が39.6%と前年と同じ1位です。
一般投資家の1位は「不動産投資関連情報の標準化」が43.4%と1位でした。
不動産のESG投資については、年金が5.9%の割合で「実施している」と回答し、一般投資家は30.0%が実施しています。
ESG投資実施の理由として「長期的な運用パフォーマンスが向上すると考えたため」が年金、一般投資家ともに最多となりました。
なお年金の不動産投資は2014年から高い水準が継続しています。
元記事はR.E.port