京浜急行電鉄(株)は京急線「北品川」駅4分の好立地にあるコミュニティ拠点「SHINAGAWA1930」をフルオープンさせました。
「SHINAGAWA1930」は京急線沿線の活性化を目的に、築90年の木造長屋(延床面積97.7m2)をリノベーションしたプロジェクトであり、2021年1月にソーシャルカフェ「PORTO」、5月には古酒や熟成酒を扱う日本酒専門店「いにしえ酒店」、さらに6月には子供と一緒でも可能なコワーキングスペース「ママプラスカフェ」をオープンさせています。
そこへ今回、建物とデジタル技術の組み合わせにより、新たに生まれる価値を検証する実験プロジェクトのための空間がオープンし、全スペースが稼働することになりました。
建物とデジタル技術の組み合わせによる実験プロジェクトとは「XR技術」を活用したものであり、大和ハウス工業(株)、(株)バンダイナムコ研究所、(株)ノイズの3社によるもので、施設運営は(株)MAKE HOUSEが担います。
「SHINAGAWA1930」のコーディネートや運営は(株)Rバンクが担当、同社は京急グループのリノベーション事業を手掛けています。
Rバンクはオープン以来、各テナントとともに事務局を構成し、施設利用者と地域間の交流を図り品川の新しい魅力を発信してきました。また開業にあたっては運営事務局がクラウドファンディングによる資金調達を行い、施設整備にはDIYイベントを実施し、延べ250人以上が参加するなど工夫を重ねてきました。
電鉄会社が沿線における空き家活用により、エリア活性化に取り組む好例と言えるでしょう。