本年4月から施行された「マンション管理計画認定制度」にて、全国初の認定が行われました。認定を受けたのは東京都板橋区の「高島平ハイツ」です。高島平ハイツは1974年11月竣工で築48年のマンション、総戸数95戸で管理形態は全部委託をしています。相場価格は約50万円/m2と推定されます。
「マンション管理計画認定制度」は都道府県に提出されたマンション管理計画に対し審査が行われ、一定の基準を満たしたマンションを認定するものです。認定されたマンションは市場において評価され、流通促進が一層図られるものと期待されています。
また認定されたマンションは、住宅金融支援機構の「フラット35」やマンション共用部分リフォーム融資の金利が引き下げられ、管理コストの低減を図ることができます。
さらに修繕積立金の計画的積立てや保管・運用をサポートする「マンションすまい・る債」の利率が上乗せされるメリットもあります。
「マンション管理計画認定制度」はマンション管理適正化推進計画を作成した自治体にあるマンションに適用される制度であり、マンションストック数の多い自治体では計画策定が進んでいます。
東京都では23区とほか政令指定都市のすべてが、推進計画の作成意向を示しており、全国の中核市・特例市では8割弱が作成意向があるという状況です。
ストックベースでは令和4年末に7割超、令和5年末には8割超が認定制度の対象になる見込みです。
元記事はSUUMOニュース