大東建託株式会社は千葉県船橋市に、国内初となるCLT工法による賃貸集合住宅を建設しました。
CLT工法とはコンクリート同等の強度がありながら、木材の軽量性を保持した木質建材(CLT=直交集成板)を利用した建築工法です。同社ではさらに独自開発した接合方法により作業の省力化や施工品質の均一化を実現させました。
CLTの実用化には耐熱性の配慮が必要ですが、パネル化された耐火外壁を採用することにより課題を解決しています。
CLT工法第1号となる船橋市の物件は2019年に着工し、2022年7月28日竣工を迎えました。
敷地面積は約124m2、延床面積299m2、4階建て総戸数7戸で2階部分はオーナー宅になっています。
構造躯体には大量の木材が利用されており、一般家庭28世帯分に相当する年間CO2排出量84t-CO2の炭素貯蔵効果があります。
また同社のオリジナルCLT工法は木造軸組工法耐力壁の約4倍の強度があり、構造躯体の重量はコンクリートの1/5と軽量であり、耐震性にも優れた特徴があります。
今後同物件では温熱環境の検証実験が行われ、居室間温度差・室内上下間温度差を抑制する「健康住宅」の開発に活用され、CLT工法による賃貸集合住宅商品化を図る重要な拠点となります。
元記事はR.E.port