建設資材物価指数が24か月連続上昇し最高値を更新

建設物価調査会は8月18日の調査リポートで、7月時点で建設物価指数が最高値を更新したと発表しました。同指数は2020年8月から24か月連続上昇しています。

原因はコンクリート製品の値上がりが大きく影響し、指数は131.0と前月比2.1ポイント上昇しました。

建設資材価格は2020年6月時点との比較では、鋼材、木材、石油関連製品が大きく上昇し、アルミサッシ、ガラスなどの建築資材関連に加え、配管用炭素鋼鋼管、硬質ポリ塩化ビニル管などの設備関連資材にも上昇が広がっています。

特筆される資材としては、コンクリート型枠用合板の品薄感はつづいており、19か月連続で上昇し最高値を更新しました。ビル用アルミサッシはメーカー側においての価格改定があり、約15年ぶりの値上がりとなりました。

また建設物価主要資材の40品目については、強含み気配が3か月前の21品目から7品目に減少、横ばいは15品目から27品目に増加し一服感もみられます。

しかしながら、セメント、板ガラス、硬質ポリ塩化ビニル管などでは、メーカーの値上げ表明があり取引価格の交渉は続きそうです。

メーカー側でのコストアップ吸収は限界にあり、建設資材の価格状況は今後もつづくと考えられます。

元記事は新建ハウジング