1968年東京都住宅供給公社が手がけた初の大規模団地である「多摩川住宅団地」の建替事業が開始されました。
同事業は国土交通省の「マンション長寿命化等モデル事業」に採択されており、多摩川住宅ホ号棟マンション建替組合、住友不動産(株)、(株)長谷工コーポレーションが事業者となる大規模なプロジェクトです。
場所は東京都調布市と狛江市にまたがり約50haの田園地帯に開発された団地でした。
マンションおよび団地の管理組合は2015年11月、住友不動産と長谷工コーポレーションを事業協力者として選定し、行政との協議や全区分所有者との合意形成を行ってきました。
約5年の歳月をかけて2020年8月団地一括建替決議が行われ、2021年4月に調布市の認可により正式に「多摩川住宅ホ号棟マンション建替組合」が成立しました。その後2021年11月24日には権利変換計画の認可を受けています。
住友不動産は参加組合員としての立場であり、長谷工コーポレーションは参加組合員に加えて、設計・施工者としての参画です。
建替事業は敷地面積37,638.90m2に鉄筋コンクリート造地上12階建て、総戸数905戸の分譲マンションでうち245戸は非分譲住戸となります。
容積率の上限が引き上げられ380戸11棟だった団地は、905戸7棟の団地として生まれ変わり、コミュニティ街路・公園・広場が整備されます。さらに外周部には歩道状の空地が設けられることになりました。
環境に配慮した事業であり、CASBEE建築(新築)、ZEHの認証申請を予定しています。さらに電気自動車へのEVスポット設置や、多摩川ならではの開放性の高い空間ネットワーク形成と防災性など、住環境の向上も目指しています。
元記事はR.E.port