ハウスメーカー大手と大手不動産会社のリフォーム事業の中間決算がでそろいました。
リフォーム事業売上高トップは積水ハウスグループで、前年同期比9.3%増の828億円となりました。同期間における受注高は865億円となり、このペースなら通期計画である1650億円を超えると予想されます。
次いで第2位が大和ハウスグループの前年同期比10%増の709億円です。
第3位は新築そっくりさんの住友不動産グループで、前同期比1.5%増の396億円となっています。
積水ハウスグループの好調要因は、500万円以上のリフォーム案件の割合が増加したことです。2019年度は500万円以上のリフォーム案件割合は30%でしたが、今期は中間決算時点ですが39%となっています。
大型リフォームの増加は顧客への提案強化施策にあるようです。
間仕切りを減らしてLDKを広い大空間にする「ファミリー スイート リノベーション」、そして部分断熱リフォームの「いどころ暖熱」を、他には環境型リフォームの「SMARTECS(スマートイクス)」など、いずれも大型リフォームとなる提案を積極的に推進しています。
とくに「SMARTECS(スマートイクス)」は新築で好評だったものを、リフォーム案件にも提案したもので「コロナ禍での室内空気環境」への意識が高まったことが影響しているようです。
リフォームを「メンテナンスから提案型リフォーム」へシフトすることにより、LDKを中心としたリノベーションが増加しているようです。
元記事はリフォーム産業新聞