埼玉県所沢市に本社を置き、戸建・マンション供給を行う株式会社住協ホールディングスは、東京大学との共同研究により「100年人生対応型の次世代住宅」の開発に取り組んできましたが、2023年6月にモデル住宅を完成させると発表しました。
これまで毎月行ってきた研究会において、人生100年時代に対応するための勉強会や学生によるプレゼンテーションを実施し、先進的な住宅地の視察・住宅の設計・コンセプトワークなど、モデル住宅建設に向けた取組みを1年間行ってきました。
コンセプトは「変化する住まい方に対応できるリダンダンシーのある100年時代の住まい」とし、ただ住むのではなく「住みこなせる家」を目指し、さらに「住みこなせる家」により形成される「住みこなせる街」を目指しています。
6月に完成するモデル住宅は、ライフスタイルの変化に対応するため、外部階段により直接2階にアクセスできるようにしています。将来2階部分を賃貸利用できる空き家対策、あるいは2世帯住宅として活用しコミュニティの若返りに寄与できるような企画としました。
高齢化時代への対応としてホームエレベーターを設置した住宅や、屋上テラスを設けて眺望やアウトドアライフを楽しめる住宅もあります。
構造・規模は木造2階建てで各棟約90m2となっています。
少子高齢化や自然災害の増大と世界的な気候変動など社会的な問題にも目を向け、新たな世代の住宅ニーズへの対応を目指し、東京大学高齢社会総合研究機構と共同研究に取り組んできた成果を6月に公開します。
元記事は新建ハウジング