スウェーデン発祥の家具量販コングロマリットであるイケア・ジャパンが、イケアの家具によって彩られた部屋を賃貸する「Tiny Homes 小さな部屋に、アイデア広がる。」キャンペーンが発表されました。無料メンバーシップであるIKEA Familyに登録している会員が対象となっており、家賃は99円。2021年12月15日から2023年1月15日までの約1年の間、入居可能となっています。
画像はFASHIONSNAP.COMより
「より快適な毎日を、より多くの方々に」というビジョンを掲げる同社は、たとえ狭小な空間においてもアイデア1つで居心地よい場所を生み出せることを、約10平方メートルという小さなワンルームを通じ、提案していきます。
当該物件が所在するのは東京都新宿区内の某所(詳細非公開)となっており、対象となる部屋数は1室だけです。シャワールームやトイレ、キッチン、洗濯機などの水回りはもちろん、ロフトもついており収納設備も十分に備え付けられています。ただし、光熱費や入退去費用は自己負担となっています。11月24日から12月3日までの期間内で入居を申請した人から入居者が選定され、「限られた空間での生活、イケアの商品を使った生活を楽しんでもらえそうな方を選ばせて頂く」と担当者は話します。
当該物件の共用廊下から西新宿のビル街を望む
アパートの賃貸はイケア・ジャパンが独自に行うPR戦略となっており、より多くのメディアが取り上げ、広く知ってもらえる施策になるよう99円というアイコニックで破格の家賃設定になっています。コアターゲット層に設定したのは都心に暮らす20〜30代の若い世代。コロナ禍において経済的な影響を受けた、特に若い世代の人々に対し、手軽に実現できるソリューションを提案したいという思いが込められています。IKEA渋谷・IKEA新宿マーケットマネジャーの青木エリナ氏は今回のキャンペーンについて「コロナ禍で家で過ごす時間が今まで以上に重要になってきている。都市部に住む方、特に若い世代の方にとって限られた空間の中で過ごすということがストレスになっているという背景がある中で、イケアの商品やソリューションを通して、狭い空間でも快適に過ごすことができるということを皆さんに知って頂きたい。今だからこそ、より多くの方に快適な生活を送ってもらえたら」と語ります。室内は日常的なストレスを軽減できるリラックス空間を演出し、暖かみのある色味の電球や、薄みのある色で統一した落ち着きのある家具などを取り入れました。
日本初の都市型店舗「IKEA原宿」
またイケア・ジャパンでは、日本初となる都市型店舗、イケア原宿を2020年6月にオープンしております。さらに同年11月にIKEA 渋谷、2021年5月にはイケア 新宿を出店しており都心部への出店と都会で暮らす人々のニーズへの対応を推し進めています。都市型店舗の出店時にイケアが行った調査によれば、東京都内で暮らす50%以上に及ぶ生活者が25平方メートル以下の部屋に住んでいるという統計結果が出ており、日本の都市型店舗では限られたスペースで暮らす人々をターゲットに据え、狭い空間においても快適に暮らすことができるコンパクトで手頃な価格帯の商品を中心に取り揃えています。このキャンペーンを通し、渋谷や新宿で展開する都心型店舗の利便性を、さらに知ってもらおうという戦略です。