転職に慎重な態度を示さざる負えないコロナ禍において「不動産業界は転職しやすいのか?」という疑問について、不動産コンサルタントの梶本幸治が解説します。
私が新卒で不動産業界に入った際、その決断に対し多くの先輩が「衣食住にかかわる仕事は絶対になくならないから正解」と口をそろえました。しかしコロナ禍では一概にそのように言えないのが事実です。
元記事はYahoo!JAPANニュース
2021年6月21日に東京商工リサーチが発表した「新型コロナウイルスに関するアンケート」によれば、20.14%の不動産会社が2021年5月の売上高が19年比で半減以下であったと回答しており、さらに73.6%の不動産会社がコロナウイルスの影響を受けたとしています。
しかしながら採用においては私のクライアント先で新規求人募集を実施した会社が5社あり、業務拡大のためのポジティブな求人募集となりました。これは、元来人気のない不動産業界でもコロナ禍においては優秀な人材を確保できる可能性が高いためです。他業界を退職したり、やむおえない理由で解雇された方が、もっと自分の力を試したいなどの積極的な理由で不動産業界を志望するケースが増えているのです。
大手を中心とした多くの不動産会社はこうした流れを敏感に察知しており、営業職などを中心に他業界からの転職者を歓迎している流れにあります。そのため、コロナ禍において「不動産業界は転職しやすいのか?」という答えについては、他業界と比較して転職しやすいというものになります。