【売主集客】40代の不動産売却のポイントとは?

株式会社NTTデータ・スマートソーシングの調査によると、年代別の一括売却査定サービスの利用率は40代が最も高く、コロナ禍でさらに上昇していることが分かりました。

多くの不動産会社さまが一括売却査定サービスをご利用されていることと思いますが、売却委任の獲得にあたっては、40代売主のインサイトを把握することの重要性が高まっていると言えるでしょう。

この記事では、各種調査の結果をご紹介・分析し、40代売主の売却時のインサイトについて検証してみたいと思います。
売主集客および売却委任獲得のポイントについて整理していきましょう。

【株式会社NTTデータ・スマートソーシングの調査概要】
・調査手法:WEBアンケート(第三者機関によるアンケート調査)
・調査対象: 40歳以上/ 2年以内に不動産を売却した人
・有効回答者数:876人
・調査時期: 2021年3月

一括売却査定サービス利用動向調査

以下の表は、株式会社NTTデータ・スマートソーシングの調査(一括売却査定サービスの利用動向)の結果をまとめたものです。

調査時期が2021年3月のため、コロナ禍以前と以後の比較となります。

■一括売却査定サービスの利用率

売却時期 利用した 利用していない わからない
1年以上前〜2年以内不動産を売却 26% 68% 6%
1年以内に不動産を売却 33% 62% 5%

引用:(株)NTTデータ・スマートソーシング「一括査定サービス利用調査」

一括売却査定サービスの利用率は、コロナ禍によって高まっています。

在宅時間が増加したことで、オンラインで手軽に査定額を把握できる一括査定サービスの利用機会が増加したことに加えて、先行き不透明な経済情勢が売却ニーズを顕在化させたことも一因だと考えられます。

【一括売却査定サービス】他世代よりも利用率が高い40代

以下の表は、それぞれ40代・50代・60代以上の一括売却査定サービスの利用動向をまとめたものです。

■40代の一括売却査定サービス利用率

売却時期 利用した 利用していない わからない
1年以上前〜2年以内不動産を売却 37% 59% 4%
1年以内に不動産を売却 45% 48% 7%

引用:(株)NTTデータ・スマートソーシング「一括査定サービス利用調査」

■50代の一括売却査定サービス利用率

売却時期 利用した 利用していない わからない
1年以上前〜2年以内不動産を売却 37% 58% 5%
1年以内に不動産を売却 38% 56% 5%

引用:(株)NTTデータ・スマートソーシング「一括査定サービス利用調査」

■60代の一括売却査定サービス利用率

売却時期 利用した 利用していない わからない
1年以上前〜2年以内不動産を売却 21% 73% 5%
1年以内に不動産を売却 28% 67% 5%

引用:(株)NTTデータ・スマートソーシング「一括査定サービス利用調査」

各世代ともにコロナ禍で一括売却査定サービスの利用率が高まっていることがわかります。

特に40代は、他世代に比べて利用率が高く、コロナ禍における利用率の増加幅も大きくなっています。

40代売主の不動産売却のインサイト

ここからは、売却一括査定サービスを活用し、より効率的な売主集客および売却委任の獲得に向けた方策について考えるために、40代売主の不動産売却時のインサイトを見ていきましょう。

築浅(築10年以内)の割合が50代よりも高い

以下の表は、売却した物件の築年数を40代と50代で比較したものです。

■売却した住宅の築年数(単一回答)

40代 50代
築3年未満 4.9% 1.1%
築3年以上〜築10年未満 21.0% 11.3%
築10年以上〜築20年未満 27.0% 24.5%
築20年以上〜築30年未満 18.6% 29.5%
築30年以上〜築40年未満 17.1% 10.7%
築40年以上 11.4% 22.9%

引用:LIFULL HOME’S「住まいの売却データファイル」

40代の方が築浅率が高くなっており、特に築10年未満で比較すると、50代が12.4%に対して、40代は25.9%と2倍超となっています。

一般媒介/不動産会社による買取の割合が50代よりも高い

以下の表は、売却の方法について、それぞれの利用率を40代と50代で比較したものです。

■売却方法(単一回答)

40代 50代
専任媒介(仲介) 19.1% 23.0%
専属専任媒介(仲介) 8.0% 12.3%
一般媒介(仲介) 27.2% 24.4%
不動産会社による買取 26.3% 23.5%
個人売買 6.3% 6.9%
その他 13.1% 9.9%

引用:LIFULL HOME’S「住まいの売却データファイル」

40代は50代に比べると「一般媒介(仲介)」、「不動産会社による買取」の割合が高くなっています。

ネットの利用率が50代よりも高い

以下の表は、不動産会社を探す際に利用した手段を40代と50代で比較したものです。

■不動産会社を探す手段(複数回答)

40代 50代
不動産会社が運営しているwebサイト 44.7% 20.2%
不動産・住宅情報webサイト 35.4% 17.1%
付き合いのあった不動産会社を利用した 22.0% 21.5%
その他webサイト 18.2% 5.0%
不動産会社からの営業 14.9% 12.6%
折込やポストインのチラシ、ダイレクトメール 13.6% 4.7%
テレビ番組やCM 12.3% 3.6%
新聞記事・広告 10.3% 1.1%
雑誌・住宅情報誌・フリーペーパー 9.3% 1.8%
街で見かけた 8.7% 3.4%
屋外広告(看板や電車内広告など) 7.1% 1.3%
その他 5.6% 7.9%

引用:LIFULL HOME’S「住まいの売却データファイル」

40代は50代に比べて各項目の利用率が高く、不動産会社に関する情報収集に熱心であることが分かります。

特にwebサイトを利用して情報収集する割合が高いことが特徴です。

まとめ

ここまで、「40代の不動産売却のポイントとは?」を整理するために一括売却査定サイトの利用動向および40代売主の売却時のインサイトについて検証しました。

ポイントを以下にまとめます。

・40代売主は一括売却査定サイトの利用率が高く、コロナ禍によって利用率がさらに高まっている

・40代売主の売却は築浅物件である割合が高い

・不動産会社に売却を委任する場合は一般媒介を結ぶケースが多い。また、買取の利用率も高い

・不動産会社に関する情報に関心が高く、情報収集は主にwebサイトで行っている

40代は子育て世帯も多く、家族が増えるタイミングで住み替えを検討しているものと思われますが、内覧対応などの手間がかからない買取の利用率が高いことや、スキマ時間で情報収集ができるwebの利用率が50代に比べて高くなっていることなどから、仕事・子育てに忙しい中で不動産売却と購入の検討を同時に効率よく進めていきたいと考えていることが分かります。

その一方で、一般媒介の利用率が高いことは、複数の不動産会社への対応で手間がかかるデメリットを十分に理解しきれていない可能性も考えられます。

中古流通市場で中古戸建の在庫物件数(特に築浅)は減少の一途をたどっており、築浅物件の売却委任を獲得するためには、40代売主の集客が欠かせません。

忙しい40代の売却委任を獲得するためには、効率的に売却活動を進めるためのポイントを訴求することが有効だと言えるでしょう。

LIFULL HOME’S「住まいの売却データファイル」調査概要
調査日:2019/9/19
調査対象者:過去2年以内に不動産の売却をした方
調査方法:インターネット調査
有効回答数:3,000票

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