前回までの記事では、ある程度の経験値がものをいう不動産登記受付帳からの「任意売却案件」や「相続物件」の物上げを行う方法について公開してきた。
今回は、マンションリサーチ社が昨年提供していた一括査定サービスの反響5件まで無料お試しキャンペーンを個人事業主の筆者が実際に試して媒介獲得できた方法について。
体験をお話しする前に知っておいてほしいことは、私は住宅地の中によくある小さな木造2階建ての、どう見ても不動産屋には見えない自宅の一室にノートパソコンとFAX機を置いてたった一人で営業しているということ。(自社の看板力はゼロに等しい)
売上に直結しない電話番や、気分で作業量が変化するパートも雇っていない。
電話番がいなくて困る時といえば、トイレで踏ん張っている時に事務所にかかってきた転送電話を携帯で受けてしまうと、そのまま流さずに出ていってしまうことくらいだ。
さて、本題に話を戻そう。
結果:反響5件で媒介1件獲得
私が一括査定を始めたのは2019年12月上旬。
サービス利用開始から約10日後の13時10分にSmoola(一括査定サイト)から待望の反響メール第一弾が届いた。
その時は物件案内で出ており、メールや電話も全てスマホに転送しているにもかかわらず事務所に戻って珈琲を飲みながらノートPCを開いてやっと気づいた。
時計を見ると17時20分。
これだけ対応が遅れると、他社からの猛烈なラブコールにウンザリして電話には出てもらえないだろうと思ったのでメールにて返信。
それから2日後にメーラーを立ち上げると、その反響客からの返信が届いていた!
私がワクワクしながらその返信メールを開けると、私が送った応対メールの冒頭に反響客が「参考まで。」の味気ない5文字を追加して返信してきただけのものであった。_| ̄|○
一括査定お試しキャンペーンの対象であった為、課金されなかったことが心の救いだった。
もし、その反響が課金対象だったなら、その人の家まで訪ねていったかも知れない。
そして私は、次こそすぐに対応しようと心に決めた。
それから数日後の朝10時45分、第二弾の反響メールが届いた。
しかし、その日も案内やら何やら事務所に戻って対応できたのが17時36分。
またやってしまった・・・。
電話しても出てもらえなかったら、ストーカーのように電話に出るまで何十回とかけてしまいそうなので、紳士的なメールで対応してみた。
すると、2日後にその反響客からメールで返事が届いた。
「一週間ほどで転勤の有無が決まるので、またこちらから連絡します」と。
結局、この人からは後日に「転勤の話しが頓挫し、売却が延期になりました」とメール連絡があった。
やっぱりダメだ。
何もかも一人でやっていたら、反響に対して即対応するなんて無理だと悟った。
しかし、この2回の失敗から気づいた点が1つだけあった。
一括査定を応対して気づいたこと
それは、反響日に返信したメールは一応読んでもらえているということ。
つまり、即レスポンスできないなら、得意のセールスコピーで惹き付ければいいのではないか?と思ったころ、クソ忙しい月末の12時51分に第3弾の反響メールが入った。
ここまで読んでいただいた人ならお察しのことと思う。
私が応対できた時には、反響メールが届いてから約3時間も経過していた。
ところが、今回はきちんと反響内容をしっかりと読み込んで理解し、その人に合ったセールスコピーを書いて返信したところ、その日の夜に反響客の方から直接電話がかかってきた。
もちろん、電話がかかってきた時点で訪問査定は確定である。
結論を言うと、この人からは専属専任媒介を獲得できて、買い手も自社で見つけることができた。
一括査定は反響獲得のコスパは良い
その後、一括査定お試しキャンペーンの残り2件については、残念ながら初回応対メールやフォローメールに対する返事は無い。
その2件については、あまり情報が記載されていないものや依頼者が所有者の配偶者であったため、反響の確度が低かったのかも知れないし、優秀な競合にやられたのかも知れない。
私が一括査定をやってみた感想は、反響5件に対して1件の媒介を取ることができたし、1反響あたりのコストが約15,000円程度なので、物件求むチラシをばら撒くよりもダントツに効率が良かったということ。
あなたがまだ、不動産売却一括査定サイトを使って売却案件を獲得したことがないなら、ここでお話したことが今後の売上改善に役立つことを願ってやまない。
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まとめ
最後に、反響客をあなたに引き付けるためのセールスコピーを学びたい場合は、不動産会社のミカタで入手できるテンプレートや私が多くの著名コピーライターから学び物上げ用に特化させたセールレター作成マニュアルを試してみてほしい。
そうすれば、あなたがもし、電話営業が苦手だとしても、簡単に見込み客の注意を引き付けることができるはずだ。
なぜ、競合からもアプローチを受けているはずの所有者さんは、ほぼ一人でやっている看板力ゼロの不動産屋である私に任せてくれたのか?その手法や理由についてお話しします。
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