北海道新幹線札幌駅開業と2030年の冬季オリンピック招致を目指す札幌市は、JR北海道、札幌駅総合開発、ジェイ・アール北海道バス、JR北海道ホテルズと共同推進している「(仮称)北5西1・西2地区市街地再開発事業」の整備方針を発表しました。
JR北海道グループ運営の「エスタ」が解体され、その跡地と札幌市が保有する用地を一体利用し、札幌駅直結の大規模開発を予定しています。
敷地は2ヘクタールあり、新幹線駅改札に直結する「新幹線アトリウム(仮称)」、札幌駅南口駅前広場と建物内をつなげる「駅前広場アトリウム(仮称)」、そしてバスターミナル利用者のため設ける「バスターミナル待合アトリウム(仮称)」、これら3つのアトリウムを整備します。
公共交通の利用促進と歩行者にやさしい持続可能な社会と、北海道と札幌の魅力を発信する交流拠点を実現し、世界へつながる「さっぽろ」の新たな顔を生む計画です。
またマリオネット・インターナショナルとの提携により国際水準のホテルを計画し、道内外の企業を呼び込める高機能で最大規模のオフィス空間も確保します。さらに自然豊かな地域の魅力や食文化など北海道の魅力を発信する商業施設や、札幌の魅力を満喫できる展望施設やスカイガーデンなども計画されています。
都市施設としてのポテンシャルも高め、環境・防災・交通の各分野にも力を入れ、安全・安心・快適な街づくりと世界へつながる札幌の顔をつくりだす狙いもあるようです。
具体的には、地域冷暖房施設の配置そして活用によりエネルギーネットワークを形成、さらにカーボンニュートラルに向けた再生可能エネルギーの利活用と資源循環、一時滞在場所の確保と帰宅困難者への対策、駐車場と周辺駐車場との連携による交通環境の改善を目指します。
さらに創生東地区などの周辺エリアとの取り組みにより、街レベルのにぎわいや回遊性を向上させるため、南口広場から創生東地区へつながる歩行者ネットワークを形成します。そのため創生東地区の交通拠点として新幹線東口改札の設置も計画しています。
元記事はマイナビニュース