不動産会社を開業するにあたり、融資を受けたいと考えている方も多いと思います。
不動産開業資金の調達は日本政策公庫がおすすめ
すべての人が融資を受けることができればいいのですが、残念ながら融資を受けられない人というのが存在します。
今回は不動産開業融資が受けられない人の特徴について解説していきます。
不動産開業融資が受けられない人の特徴【5タイプ】
融資を受けられない人のタイプは
- 他人任せの人
- 自己資金を説明できない人
- 自己資金を一時的に借りてこようとする人
- 不動産の実務経験が少ない人
- 自己中心的な人
の5つに分けられます。
すべてに当てはまる人はそもそも論外ですが、どれかひとつでも当てはまる人は、融資が受けられない可能性が高いです。
【タイプ①】他人任せの人
まずは他人任せの人ですが、文字通りなんでも人任せにしてしまう人を言います。
不動産においては
- 自分自身で宅建資格を取ろうとしない
- 「各申請書類を自分で書こうとしない」
などが、よくあるパターンとして該当します。
自分は代表だから他の人に任せる!
という典型的ダメな人が多いのも事実です。こうした人はまず融資を受けることはできないでしょう。
【タイプ②】自己資金を説明できない人
次に、自己資金を説明できない人です。
自己資金とは開業にあたり自分自身が借り入れせずに用意できる金額です。
当たり前ですが、銀行口座できちんとお金を管理していない場合が該当します。いわゆるたんす預金は、審査官にお金の出し入れを説明できません。
↑アウトです。
自己資金の説明が不明瞭であいまいだと、不信感を与えてしまいます。
本当であったとしても自己資金についても怪しい目で見られてしまうのは避けられないでしょう。
【タイプ③】自己資金を一時的に借りてこようとする人
資本金を多く見せるために、自己資金を一時的に借りてこようとする人もいます。
特に不動産の場合、資本金の額で信用を図る取引先や顧客も少なくないため、実際には自分のお金ではない「見せ金」を作ろうとします。
見せ金目的の場合は、ほとんどは融資審査官に見破られます。
注意審査官は百戦錬磨で、今まで何度も融資審査をしています。
【タイプ④】不動産の実務経験が少ない人
不動産の実務経験が少ない人も要注意です。
不動産会社を開業するためにあたり、実務経験をは問われることはありませんが、開業融資を受けるとなったら話は別です。
融資する側としても、不動産に詳しい経験者に融資する分には安心ですが、経験の浅い人となると不安を感じます。
最低でも6年以上は従事していないと、スキルや忍耐力が足りないと判断されやすくなります。
これも、自己資金の説明と同じくらいに重要視されるポイントです。
【タイプ⑤】自己中心的な人
これは人間の性格上の問題ですが、「敬語が使えない」「ルールを無視する」「時間を守らない」などの自己中心的な人は、融資を受けられない可能性が高くなります。
融資審査面談時のポイント【ちょっとしたコツ】
融資を受けられない5つのタイプを紹介しましたが、こういったタイプに該当する方は融資審査の面談で「ダメな人」と見抜かれます。
ポイント審査官は、事前に提出されている書類の内容をチェックするだけでなく、代表者の本気度や人柄などについても見なければなりません。このため、融資の審査には必ず面談が含まれています。
5つのタイプに該当しない(もしくは改善する)を前提に、融資審査の面談で少しでも印象を浴するためには以下のような対策がおすすめです。
- 服装はスーツでなくともよいですが、できるだけ清潔感のあるものにしましょう。
- 必要書類は起業前から保存しておきましょう(給与明細・預金通帳・資格証・支払明細など)
※売上原価や経費の計算に用いた資料も重要です。
特に売上や支払いを予想した資金計画書については、行政書士などしっかり打ち合わせして書類を作っておきます。そのほか、審査に有利と思われる要素があれば、持っていくとよいでしょう。
面談は必ず代表者本人が行う
面談は必ず代表者が行わなければならず、専門家の立ち合いもできません。
面談中は何度も同じことを聞かれる場合もありますが、多少イライラしても審査官とは絶対に喧嘩してはいけません。
審査官の側にも理由があってのことですし、何よりも「すぐに喧嘩をするような人だ」と思われては審査に通らないからです。
どんな質問がどれだけ来ても、冷静に受け答えしましょう。的確な判断ができる経営者だと思ってもらえれば、審査も通りやすくなります。
万が一喧嘩などのトラブルが原因で審査が通らなかった場合、支店間にも情報が伝わっているので、別の支店に行っても融資は受けられません。その場合は3ヵ月以上空ける、連帯保証人を立てるなど、なんらかの対策が必要です。
まとめ
開業融資を受けたい場合の特に重要なポイントをまとめると、
- 十分に説明可能な自己資金
- そして6年以上の実務経験
この2点があれば融資が通る可能性が高くなるでしょう(もちろん、それ以外の要素も影響します)。
また、担保や保証人は原則不要ですが、実際には保証人を立てるケースも多いですので、審査担当者と相談しながら進めることをおすすめします。
融資審査は今回紹介した「5つのタイプ」に当てはまらなければ、通る確率は高いですが、やはり面談の結果も非常に大切です。
良い印象を残せるように心がけてください。
▼独立・開業に関する人気記事▼
- これから開業をしようとしている方
- 開業にあたりどのような準備をすればわからない方
- 開業直後から売上げを上げたい方
※不動産業界での独立・開業を少しでも検討している人は、無料のうちにマニュアルをダウンロードしてみてください。