不動産会社は比較的一人社長が多い業界です。
売買仲介やブローカー的な業態であれば自由かつランニングコストをかけず独立できるので、一人社長という選択をする方も少なくありません。
しかし不動産会社の一人社長でも悩みはたくさんあります。
本ページでは実際に一人社長の方にヒアリングし、抱えている悩みや課題を記事化させていただきました。
合わせて一人社長の課題解決に役立つサービスも紹介いたしますので、これから一人社長として独立を検討している方、今まさに一人社長で経営されている方は是非参考にしてください。
不動産会社の一人社長であることにコンプレックスを感じる必要はない
まず不動産会社の一人社長であることに
- 社員ゼロだから信用されにくいかも・・
- 社員取らないと成功できないんじゃ・・
など、コンプレックスや劣等感を感じる方も少なくないようですが、まったく気にする必要はありません。不動産会社は一人社長が多い業界です。
下記は公益財団法人 不動産流通推進センターが公表しているデータの一部で、不動産会社の従業員数の割合を算出したものです。
参考資料:公益財団法人 不動産流通推進センター|2019 不動産業統計集
正確な数字まではわかりませんが、従業員数1~4人が業界全体の86%。社員を多く抱えている会社のほうが圧倒的に少ないです。
むしろ従業員を抱えて経営するほうが
- 重くのしかかる人件費
- 社員数が多くなればなるほど事務所の固定費もアップ
- 社内でのコミュニケーションコスト
- 社員同士のトラブル発生リスク
など、苦しくなるリスクが圧倒的に多いのです。
一人社長であっても、社員を抱えて経営するにしても、それぞれメリット・デメリットがあります。
一人社長は圧倒的自由でリスクが少ないです。
デメリットばかりに目を向けず、メリットに目を向けることが重要です。
そのうえで次にご紹介する悩みや課題と向き合っていく必要があります。
不動産会社の一人社長が抱える悩みや課題
今回は一人社長として経営している方3名の悩みと課題を紹介します。
看板がないA社長
A社長は元々大手仲介の管理職。管理職といえど毎日の数字に追われるのが辛くなり独立を決意。
「自分一人が食っていければ十分」と考え、一人社長として悠々自適に仕事をしようと考えていました。
しかし実際独立してみると思うように数字が上げられません。
管理職が長いとはいえ、営業時代はそれなりにやっていたため、営業に自信はありましたが、接客するお客さん、お客さんが以前のように商談が進みません。
理由が分からずお客さんに直接聞いてみると、「大手の方が安心だからそっちで話を進めようと思っている」とのこと。
そこで今まで大手の看板でやっていたことに気づきました。気づいたところで助けてもらう仲間もいません。
廃業も含めこれからの身の振り方を思案中です。
人脈の枯渇に悩むB社長
B社長は、買取再販を行っています。情報のメインは以前勤めていた会社の方からの情報取得。
B社長の悩みは、情報紹介元の高齢化。自身が60手前の為、情報紹介元も同年代。
その方々が定年退職をしたときに、どう情報を仕入れればいいのか頭を悩ませています。
事務処理が課題のC社長
A社長は不動産売買仲介をメインにやっています。
昔のお客様のご紹介やリピートで安定的に数字が上がっており、不動産業で食うには困らない状況です。
売上げには困っていないA社長の一番の課題は事務処理も自分でやらなければいけないこと。
- 月数件の契約書
- 重説作成
- 入金確認
- 振込み
- 帳簿付け
を全て一人で行っています。
仕事の半分は事務処理で終わってしまう。その為、新規の営業がほぼできていない状況です。
いくら紹介・リピートで回っているとしても、いつかは途切れてしまうもの。どこかで新規をやらなければいけないものの事務処理の負荷が大きいことに危機感を募らせています。
【おまけ】世の中の動きが分からなくなった浦島太郎
不動産売買仲介メインに、いい案件があった時は自分で買取も行います。昔のお客様のリピート・紹介がメインですが、徐々に枯渇。
新たに新規顧客の集客をしようと思いましたが、10年前とやり方は大きく変わっていました。
周りに聞こうにも自分と同じような感覚の人しかいなく、新しい情報が入ってきません。
スピードが速いこの世の中に取り残され不安を感じていました。
【解決策】不動産会社一人社長の悩みは大きく3つに分かれる
今回紹介した事例のように一人社長の悩みは大きく3つに分かれます。
- 看板がない・ブランディング出来ない
- 人脈が枯渇
- 雑多な業務をすべて自分で行わなければならない
身体一つでこれらの課題を解決するためにはそれぞれの問題に対してアクションを取っていく必要があります。
看板がない・ブランディングができない
A社長のように大手の看板に頼っていたことに独立後に気づくケースも少なくありません。
大手の看板はかなり強いです。
しかし会社の看板が売上げの本質かと言えばそうではありませんが、大手に引けを取らないために最低限のブランディングは行うべきでしょう。
ブランディング方法
- ホームページの作成
- ブログでの発信
- Twitter,Facebook,Youtubeなどでの発信
など。
特に顔写真を公開したうえでのブログ・SNSなどでの情報発信は非常に効果的です。これはザイオンス効果が関係しています。
※ザイオンス効果とはテレビやCMで何度も同じ人を見ると、その人に親近感がわくというものです。
詳しくは不動産会社が集客するためにYoutubeが有効な5つの理由【参考事例あり】で解説しています。
一人社長の会社でもSNSやブログを活用すれば、大手より濃いブランディングが可能となります。
ブランディングできるサービス
今では不動産会社がブランディングできるサービスがたくさん出てきています。
こうしたツールを活用しながら会社の価値を高めていきましょう。
※それぞれタイトルをクリックすると無料で資料がダウンロードできるページに遷移します。
人脈が枯渇
不動産業界は人脈で案件を獲得するケースも多いですが、人脈のみに頼った紹介営業は必ず息切れします。
※そもそもではありますが、人脈だけを頼りに独立を目指すのはかなり危険です。
人脈だけでなく自身の営業スキルを磨いたり、集客できる力を身に着ける必要があります。
集客できるサービスを利用する
人脈が途絶えると案件がなくなるため、新規での集客が必要となります。
集客と一言にいっても様々な施策が考えられますが、売上げに直結させるという意味では一括査定サービスの利用がおすすめです。
大手だろうが、立ち上げ当初の会社であろうが平等に見込み客の情報を獲得することができます。(一括査定は成果報酬なので無駄なコストが発生しないのも大きなメリットです)
▼おすすめの一括査定サービスの資料▼
合わせて一括査定の勝ち方ノウハウを凝縮したE-BOOK(電子書籍)のダウンロードをおすすめします。
人脈形成ができるサービス
人脈が枯渇し、これから新たに繋がりを求めるのであれば、不動産営業マンが人脈強化・コネクションを作るサービス3選をご覧ください。
雑多な業務をすべて自分で行わなければならない
一人社長の一番の課題といってよいのが雑多な業務が多すぎるということでしょう。
先述した通り、
- 月数件の契約書
- 重説作成
- 入金確認
- 振込み
- 帳簿付け
ほかにも上げればきりないほど細かい作業が山ほどあります。
雑多な業務はアウトソーシング
今では昔と違い不動産業務を効率化するためにツールやアウトソーシングサービスが提供されています。
もし営業に注力したいのであれば、ツールを活用し自分の時間の確保をすることをおすすめします。
▼おすすめの外注サービス▼
なお外注に限らず、業務を効率化するためのサービスも増えてきています。
下記のページにてまとめていますので是非参考にしてください。
すべては売り上げのために
今回紹介した3つの課題や悩みは売上げに直結します。
不動産会社のミカタでは一人社長でも売上げを上げることができるノウハウや事例を多数紹介しています。
実際に一人で会社経営されている方のコンテンツも公開していますので興味のある方は合わせてご覧ください。
▼おすすめ記事▼
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まとめ
- 一人社長は不動産業界に多い
- 一人で経営する気楽さはあるものの、悩みや課題は尽きない
- 課題に対しては他社サービスを使うことで解決することが多い
不動産会社の一人社長は気楽でも、ちゃんと先を見据えないと今より良くなることはありません。
今回紹介した悩みや課題をしっかりと把握し、それぞれに対策を講じていく必要があります。
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