不動産売買仲介業で独立する際、準備しておくべき事は何でしょうか。|不動産仲介営業お悩み相談室

不動産業界でご活躍のあなた、こんにちは。

株式会社レコの梶本幸治です。

今回は「不動産売買仲介業で独立する際、準備しておくべき事は何でしょうか」というお悩みを取り上げます。

今では「サラリーマンとして不動産の仕事を続けていきたい」と考える方が増え、【不動産業界=いつかは独立】といった雰囲気ではなくなりましたが、それでも不動産仲介業というお仕事は、他のお仕事に比べ独立し易い業種ではございます。

今回のコラムでは不動産売買仲介業で独立する際、準備しておくべき事を考えてみたいと思います。

しかしその前に、逆に不動産仲介業で独立したにも関わらず、集客や営業活動などが上手くいかなかった場合の例を、私が見聞きした範囲でご紹介したいと思います。

では簡単に箇条書きで列挙してみましょう。

尚、ここでいう独立とは「一人で地域密着型の不動産仲介会社を始める」といった形を想定しております。

1.前職時代のお客様(案件)を無断で持ち出す。
2.ポータルサイトの利用方法・活用方法を前職時代と同様に行う。
3.他社受託中物件の広告承諾を取り付け、購入希望顧客を集める事を重視する。
4.不動産業向けの様々なサービスに飛びつくが、中途半端な取り組み方で止めてしまう。
5.高額のホームページや顧客管理システムを導入するが、全く使いこなせない。
6.儲からなければどんどんエリアを拡大し、営業活動の密度を薄めてしまう。
7.売買仲介手数料の穴埋めをする為、たいして儲けの無い周辺業務に手を出し忙殺される。
8.独立前の取引先など、人間関係をそのまま維持出来ると勘違いしてしまう。
9.特に人手が足りない訳でも無いのに、なんとなくスタッフを雇ってしまう。

ざっと思いつくところをいくつか書き出すとこんなところでしょうか。

これらの上手くいかなかった事例から見えてくる失敗の原因は、「独立して状況が変わったにもかかわらず、サラリーマン時代と同じような事が出来ると勘違いしてしまう」事だと思います。

そして【絶対にやって欲しくない事】を挙げますと3の「他社受託中物件の広告承諾を取り付け、購入希望顧客を集める事を重視する」です。

この道を進んでしまうと儲からないのにやたらと忙しいといった、消耗し続ける日々が待っています。

では、不動産売買仲介業で独立する際、準備しておくべき事は何なのか。

私は仕入れの準備と考えます。

仕入れと言うとすぐに一括査定サイトの導入を思い浮かべる方も多いとは思いますが、独立直後のお金が無い時期に1反響1万数千円の一括査定ばかりに頼るのは少し考えものです。

そこで私がお勧めしたいのは「自らエリア内を歩いて実施する空き地空き家調査」です。

これなら、独立準備の空いた時間に実施する事が可能ですし、何よりお金がかからない点が嬉しいですよね。

独立までのエリア内の空き地空き家調査を行い、数百件の空き地空き家をピックアップしておけば、上手くいけばこの情報だけで独立後一年間くらいはご飯を食べられるかも知れません。

このように独立後しばらくは、空き地空き家所有者DMなど、空き地空き家オーナーに対する働きかけをメインに行っても充分に案件を捻出する事は可能でしょう。

仲介で預かって両手成約を狙っても良し、知り合いの買取業者に紹介して売り返しを貰うのも良し、とにかく物元(ぶつもと)業者、元付(もとづけ)業者になる事を目標にして下さい。

間違っても「独立後スグから仕入れ活動は難しいから、業者売り主物件を中心に業物(ぎょうぶつ)をネットに載せて買付営業から始めよう」などと考えないで下さい。

独立後スグでもやり方さえ間違えなければ仕入れは可能です。

では、仕入れ中心の動きを心掛けられ、独立後のスタートダッシュを決めて下さい。

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