不動産団体「全宅」「全日」の違いを比較!結局どっちがおすすめ?【2026年最新版】

不動産会社を開業する際、避けて通れないのが「不動産団体への加入」です。
「どの団体に入ればいいの?」という悩みは、不動産開業者が最初にぶつかる壁と言っても過言ではありません。
ほとんどの不動産会社が「全宅」もしくは「全日」のいずれかに加入していますが、2026年現在、両者の違いはどうなっているのでしょうか? 今回は、不動産二大団体の違いを徹底比較し、どちらを選ぶべきかをふぉ紹介します!
一般的な売買・仲介業者が検討するのは「全宅」「全日」の2強ですが、他にも大手中心の「FRK(不動産流通経営協会)」や、建設業者系が多い「全住協(全国住宅産業協会)」があります。
宅建協会「全宅」と「全日」を分かりやすく比較
まずは全宅と全日のスペックの比較(基本情報の比較)から見ていきます。
名前が似ているので、シンボルマークの「動物」で覚えるのが一番確実です。
| 項目 | 全宅(ハトマーク) | 全日(ウサギマーク) |
|---|---|---|
| 正式名称 | 全国宅地建物取引業協会連合会 | 全日本不動産協会 |
| シンボルマーク | ||
| 設立 | 昭和42年(1967年) | 昭和27年(1952年) |
| 加盟社数 | 約100,000社 | 約38,000社 |
| 業界シェア | 約75% | 約25% |
シェアは依然として「ハトマークの全宅」が圧倒的ですが、近年は「ウサギマークの全日」も入会キャンペーンやデジタル化推進により着実に会員数を伸ばしています。
全宅・全日の入会金・初期費用を比較(東京都の場合)
2026年現在の目安となる全宅と・全日のコストを比較しました。
| 費用項目 | 全宅(ハト) | 全日(ウサギ) |
|---|---|---|
| 入会金(団体分) | 500,000 円 | 390,000 円 |
| 年会費 | 48,000 円 | 45,000 円 |
| 保証協会 入会金 | 200,000 円 | 130,000 円 |
| 弁済業務保証金分担金 | 600,000 円 | 600,000 円 |
| 保証協会 年会費 | 6,000 円 | 15,000 円 |
| その他諸経費(※) | 約 110,000 円 | 約 65,000 円 |
| 総計(目安) | 約 1,464,000 円 | 約 1,245,000 円 |
通常の期間であれば、「全日の方が約20万円ほど安い」というのが業界の認識です。
しかし各団体とも会員獲得のために「入会金大幅減額キャンペーン」を頻繁に行っています。
時期によっては「全宅」の方が実質安くなるケースもあるため、必ず検討中の都道府県の公式サイトをチェックしましょう。
| 団体 | 公式サイト |
|---|---|
| 全国宅地建物取引業協会連合会(全宅) | https://www.zentaku.or.jp |
| 全日本不動産協会(全日) | https://www.zennichi.or.jp |
そもそも、なぜ不動産団体に加入するの?
全日・全宅それぞれの項目を比較しましたが「そもそも不動産団体に加入する必要があるのか?」という疑問も生じます。
不動産会社を開業するのではあれば、間違いなく加入したほうがよいです。
これは宅建業法で定められた「営業保証金の供託」が関係します。
不動産会社を開業した際には「営業保証金1,000万円」を必ず供託することを義務付けられており、供託しなければ宅建業者として開業することができません。
参考営業保証金は取引相手が損失を弁済するものです。(消費者保護の観点です)
営業保証金の供託は「本店」だけでなく「支店」にも必要となります。
- 本店:1000万円
- 支店:1支店につき500万円
開業間もない場合は売上げがないことがほとんどですので、この営業保証金1,000万円を準備することが困難である場合が多いです。
そこで不動産団体(全宅・全日)の出番です。
全宅・全日に加入すれば、営業保証金を供託する代わり、"弁済業務保証金を60万円"支払うことで、開業することができます。
- 本店:1000万円→60万円
- 支店:1支店につき500万円→30万円
これが不動産団体に加入する主な理由です。
不動産団体「全宅」と「全日」はどちらがおすすめ?
では「全宅」「全日」どちらがおすすすめなのか?という点ですが、結論としてはどちらでも大丈夫です。
全宅・全日どちらに加入しても営業保証金1000万円を供託する必要はなくなりますし、レインズ(物件情報システム)への登録や、契約書等の書式ダウンロード、実務研修などのサポートはフルに受けられます。
- 開業支援
- 営業支援
- 書式のダウンロード
- 実務アップ支援
- ほか
【参考】なぜ全宅のほうが加入数が多いのか
ウサギマークの「全日」のほうが歴史があり設立年度も古いのですが、「なぜハトマークの全宅がシェア8割を占めているか」というと以下の理由が考えられます。
- 豊富なネットワーク
- ハトマークの信頼性
全宅は会員数10万名と圧倒的なネットワークを持っています。交流会や勉強会も頻繁に行われるので、様々なネットワークから仕事をに繋がる可能性があります。開業したての不動産会社にとっては思ってもみない話が転がってくる可能性が十分にあります。
もう1点は消費者にハトマークが認知されているという点も挙げられます。
ハトマークは加盟数が多いことからたくさんの場所で目にします。そのため「不動産業者=ハトマーク」と認識されている方も少なくありません。
ハトマークの信頼性も全宅が選ばれる理由といえます。(決して全日が悪いということではありませんので誤解のないように)
全宅と全日どちらの協会を選ぶべきか?判断ポイント
それでも判断に迷った場合は以下を参考にしてください。
「全宅(ハト)」が選ばれる理由は、圧倒的な「数」の力

「全日(ウサギ)」が選ばれる理由は、コストと「身軽さ」

| 判断基準 | 全宅が向いている | 全日が向いている |
|---|---|---|
| 地域密着で活動したい | ○ | △ |
| 信頼性の高いブランドを活用したい | ○ | △ |
| 初期費用を抑えたい | △ | ○ |
| オンライン中心で活動したい | △ | ○ |
| 手厚いサポートを重視したい | ○ | △ |
| 都市部で個人開業したい | △ | ○ |
自分の事業スタイル、活動エリア、IT活用度、資金状況などを踏まえて選ぶのがベストです。
まとめ
2026年現在、不動産テックの普及により、どちらの団体もデジタル対応や開業支援に非常に力を入れています。
どちらかが不利」ということは全くありません。
- 信頼と人脈を重視するなら「全宅(ハト)」
- 初期費用を抑えて効率的に始めるなら「全日(ウサギ)」
最後は、ご自身の拠点を構える地域の「支部の雰囲気」を見て決めるのが一番です。
「全宅」「全日」は決して仲が悪いわけではなく、業界全体の発展のために協力し合っている関係ですので、安心して自分に合う方を選んでください!
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