固定給を払うのがしんどいので、営業社員はフルコミッションにしようと考えていますがどうでしょうか?

不動産業界でご活躍のあなた、こんにちは。
株式会社レコの梶本幸治です。
今回は「固定給を払うのがしんどいので、営業社員はフルコミッションにしようと考えていますがどうでしょうか?」というお悩みを取り上げます。
不動産業界もどんどん人件費が上がってきており、経営者の方は頭の痛いところだと思います。
勿論、ガンガン営業成績をあげてくれる営業スタッフになら、喜んでお給料を支払いますが、営業成績のパッとしない営業担当者にも毎月固定給を支払うのはしんどいものです。
そこで今回のご相談である「固定給を払うのがしんどいので、営業社員はフルコミッションにしようと考えていますがどうでしょうか?」という発想になるのですね。
フルコミッション(以下、フルコミ)の営業担当者であれば固定費を抑えられますし、「なんで成績もあげていない営業に給料を出さなきゃいけないんだ!」というストレスからも解放されます。
又、営業担当者側から見ても業績低迷時に、ネチネチ小言を言われなくて済む事は精神衛生上良いかも知れません。
こうやって改めて考えると、フルコミって給与体系は非常に合理的で、雇用する側もされる側もハッピーになれると言えるのではないでしょうか。
従いまして、固定給を払うのがしんどいのなら、営業社員フルコミの給与体系にしましょう!!
…って訳には行かないようです。
実は、私のところへ相談にみえる不動産会社の社長さんの中には「フルコミで営業を雇っていたけれど、会社が全然発展しない」とのお悩みを抱えておられる方が少なくありません。
このようにフルコミ社員で営業部隊を構成しておられる社長さんの多くは、次のような事が会社発展を阻害していると考えておられるます。
・フルコミ社員の士気が低く、自ら考えて案件を作ろうとしない。
・フルコミ社員が業務命令に服しないケースが多く、頼んでおいた仕事をしていない事がある。
・フルコミ社員は愛社精神や仲間意識に乏しく、何事に関しても「我関せず」といった態度を取る。
このような社員ばかりでは、確かに社長さんの悩みは深まるばかりですし、会社の発展は遅々として進まないでしょう。
しかし、フルコミ営業社員ばかりの会社にすれば、このような状態になる事は当たり前です。
そもそもフルコミ社員は雇用契約では無く、業務委託契約を交わして仕事をしてもらうケースが殆どですから厳密な意味では社員ですらないかも知れません。
このような立場の方に対して、業務命令に服さないだの、愛社精神や仲間意識がないだの文句を言う事はお門違いも甚だしいと言えるでしょう。
しかし、「自ら考えて案件を作ろうとしない」という点に関しては、フルコミ営業社員の怠慢だと考える方も多いようですが、私は少し違うのではないかと思います。
私の知り合いにもフルコミで働いておられる不動産プレイヤーは多くいらっしゃいます。
そして、フルコミで働いておられる方の多くは「案件のネタ作りは会社の仕事で、その案件の刈り取りは自分の仕事」とおっしゃいます。
つまり、「自ら考えて案件を作る」のはフルコミ営業社員の仕事では無く、社長の仕事だと認識されている方が多いのです。
考えてみればこれも尤もな事ではないでしょうか。
案件作りも案件の刈り取りも全部、フルコミ営業社員任せにして基本給も払わず、売り上げは会社とフルコミ営業社員で分けるなんて事では、会社は何もする事無く業績を上げられることになってしまいますもんね。
今回のご質問である「固定給を払うのがしんどいので、営業社員はフルコミッションにしようと考えていますがどうでしょうか?」との悩みを抱えおられる社長さんには次のように申し上げます。
フルコミ営業社員で会社を作れば、確かに基本給などの固定費の支払いは少なくなるものの、売り上げは思うほど上がらず、期待したほど儲からない可能性が高い事を覚悟して下さい。
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