借地権案件の集客の方法

前回まで、借地権案件の取り組み方を中心にご紹介しました。

只、結局集客ができないと意味がありません。今回は借地権案件の集客の方法をご紹介させて頂きます。

借地権の市場規模

まず、借地権の市場規模を分析しましょう。

総務省統計局にて、以下のデータが公開されています。

◆敷地の所有の関係

http://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2008/nihon/3_1.html

引用元:総務省統計局

現在日本には49,598,000の世帯が存在します。

その内、「一般の借地権」と「定期借地権など」(以下、2つ合わせて「借地権」)は2.6%、1,291,000世帯存在します。

只、この世帯数には賃貸が含まれています。

我々仲介の主戦場は、「実需の住宅」の為、賃貸住宅を除いた借地権の割合は4.28%。月に2件契約する営業マンであれば、年に1回は借地権に携わることになります。

Tips

賃貸住宅を除く借地権が多い都道府県上位3位は、1位沖縄県(13.04%)・2位福井県(9.90%)・3位東京都(7.85%)です

意図せずとも、確率論でこれだけの借地権には遭遇することになります。借地権営業の方法を知っておいて、損はないですよね。

更に、借地権を意図的に集客をすることも可能です。ここから借地権の集客方法をご説明します。

借地権の集客方法

①HPからの集客

googleやyahooで「借地権 売却」や「借地権 売りたい」と検索をしてみてください。

色んな不動産会社のHPが出てきます。

このように、借地権専門のページを作っておくと、検索で表示されやすくなります。

只、既にライバルが多い領域の為、更に「世田谷区」や「沖縄市」等のエリア特化型で作成することで、ライバルの数がぐっと減ります。

「借地権売買」というキーワードだけでも、検索ボリュームは付き5000件以上。専用のHPを作る価値は十分にあります。借地専門のHPを作成することは、一つの攻め方になります。

只、WEBから集客できる層は、地主とトラブルを抱えている可能性が高い層となります。

取り組んだ結果、案件化しない…ということもざらにあります。

その為、おすすめはチラシからの集客です。

②チラシからの集客

WEBで検索をする層は、借地が売れることを知っている層です。

反面チラシから集客できる層は、【借地が売れることを知らない層】が多く存在します。

【借地が売れることを知らない層】は地主とのトラブルが少なく、案件化がしやすいのです。

借地人には、契約締結からかなり時間が経過していたり、代替わりが起きているため、正しい契約内容を把握していない方がいらっしゃいます。

その方々は、「借地は地主に返すもの」と思い込んでいる方々が多く、その方々に【借地は売れます】という内容で訴求するのです。

これで私はかなりの反響を取得しました。

借地権の調べ方

只、借地権はどこに潜んでいるか分かりません。

それが故、手当たり次第にチラシをポスティングするのは効率がいいとは言えません。

それを調べる方法は、「お寺などの近くの土地の公図を手当たり次第開くこと」です。

借地が多い地域だと、地主として有名なお寺がいくつかあるはずです。その周辺の土地の公図を開けると、ただっぴろい土地があります。

ゼンリンの地図などと照らし合わせ、複数建物が建っていれば借地の可能性が高いのです。(借地権は分筆することが少なく、一筆の土地に複数家屋が建てることが多い為)

最初は大変ですが、これを繰り返していくと借地権のデータベースが出来上がります。

これを基に定期的に「借地権売却」の売り求むチラシをポスティングすることで、私は安定的に売り反響を取得しました。

また、一度借地権案件を取引すれば、他の借地がどこにあるか聞けたりします。その情報を基に、データベースを拡充し、営業エリアを増やしていくことで、更に効率的に広告を行えます。

すぐは成果は出づらいですが、借地権にピンポイントで売り求むをポスティングする不動産会社はあまりいません。

その為、1件取得すればライバル不在の状態で、営業活動を行うことができるのです。

まとめ

如何でしたでしょうか?

以上が借地権の集客の方法です。

皆様の近くでも、知らないだけで借地権は多く存在します。

是非、一度実践してみてください。

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