【2026年最新版】東京23区の物元不動産会社ランキング総まとめ

本データは東京23区で 2025年9月~2026年9月(直近1年間) にかけて、ポータルサイト等に売り出されたマンション・土地・戸建(全物件種別)のデータを基に算出しています。
注意ポータルサイトに出てこない情報に関しては、補足できていない可能性があるため実際の数字と乖離がある可能性があります。予めご了承ください。
23区それぞれの物元ランキングは、これまで個別の記事で紐解いてきました。この記事では23区ぶんのデータを横に並べて、1つの区だけを見ていても分からないことをまとめます。
本記事の目次
- 東京23区の市場はどれくらいの大きさか
- 単価は5.4倍、1店舗あたりの手数料は6.7倍ひらく
- 23区の物元1位を取っているのはどこか
- 会社別に見ると、件数1位と金額1位は別の会社
- 単価が高い区は、ほぼ例外なく大手が固めている
- 23区の一覧と個別記事
- まとめ
①東京23区の市場はどれくらいの大きさか
まず23区を合計した数字から見ていきます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 年間の売出件数 | 88,148件 |
| 取り扱い不動産会社(店舗)数 | 28,515店舗 |
| 売出金額の総額 | 約8兆5,800億円 |
| 平均売出価格 | 約9,733万円 |
| 1店舗あたり年間件数 | 3.1件(約3.9か月に1件) |
23区で1年間に売りに出た物件は88,148件。金額にすると8兆5,800億円です。仮に全件が成約して、すべて両手取引だったとすると、仲介手数料の総額は約5,148億円になります。これが23区の物元市場の大きさです。
一方で、そこに28,515店舗がひしめいています。1店舗あたりに割り戻すと年間3.1件、約3.9か月に1件しか物件を預かれていない計算です。
物件が集まる区と、集まらない区
| 区と件数 | |
|---|---|
| 売出件数が多い区 | 世田谷区 6,965件 / 港区 5,855件 / 練馬区 5,255件 / 大田区 5,216件 / 江東区 5,136件 |
| 売出件数が少ない区 | 千代田区 1,257件 / 荒川区 1,703件 / 北区 2,492件 / 墨田区 2,620件 / 目黒区 2,671件 |
最多の世田谷区と最少の千代田区では5.5倍の開きがあります。ただし件数の多さがそのまま稼ぎやすさになるわけではありません。
②単価は5.4倍、1店舗あたりの手数料は6.7倍ひらく
区ごとの平均売出価格を並べると、同じ東京23区とは思えない差が出ます。
| 高い区 | 平均売出価格 | 低い区 | 平均売出価格 |
|---|---|---|---|
| 港区 | 2億4,942万円 | 葛飾区 | 4,632万円 |
| 千代田区 | 1億8,501万円 | 足立区 | 4,833万円 |
| 渋谷区 | 1億7,788万円 | 板橋区 | 5,191万円 |
| 目黒区 | 1億4,150万円 | 墨田区 | 5,843万円 |
| 中央区 | 1億3,458万円 | 江戸川区 | 6,110万円 |
港区と葛飾区では5.4倍。1件あたりの仲介手数料も、そのまま5.4倍ひらきます。
1店舗あたり年間手数料で見ると差はさらに広がる
売出総額を店舗数で割り、両手取引・売買価格の3%で試算した「1店舗あたりが1年間に狙える手数料」を出すと、こうなります。
| 順位 | 区 | 1店舗あたり年間手数料 |
|---|---|---|
| 1 | 港区 | 約5,310万円 |
| 2 | 渋谷区 | 約3,130万円 |
| 3 | 中央区 | 約2,580万円 |
| 4 | 千代田区 | 約2,380万円 |
| 5 | 世田谷区 | 約2,370万円 |
| 19 | 板橋区 | 約990万円 |
| 20 | 墨田区 | 約940万円 |
| 21 | 北区 | 約940万円 |
| 22 | 荒川区 | 約830万円 |
| 23 | 葛飾区 | 約790万円 |
港区の5,310万円に対して、葛飾区は790万円。6.7倍の差です。単価の差が5.4倍だったところに店舗数の差が重なるため、開きがさらに大きくなります。
もっとも、港区に店を出せば5,310万円が取れるという話ではありません。港区は1,650店舗が5,855件を奪い合っている区でもあります。数字が大きい区ほど、競合も強いということです。
③23区の物元1位を取っているのはどこか
各区で最も多く物件を預かっている店舗を、23区ぶん並べました。
| 区 | 物元1位の店舗 | 件数 |
|---|---|---|
| 千代田区 | 東急リバブル 御茶ノ水センター | 52件 |
| 中央区 | 住友不動産販売 ステップ東京湾岸マンションプラザ | 130件 |
| 港区 | 住友不動産販売 ステップ東京湾岸マンションプラザ | 124件 |
| 新宿区 | 三井のリハウス 新宿センター | 108件 |
| 文京区 | 住友不動産販売 ステップ小石川営業センター | 104件 |
| 台東区 | 東急リバブル 上野センター | 226件 |
| 墨田区 | 三井のリハウス 錦糸町センター | 165件 |
| 江東区 | 三井のリハウス 東陽町センター | 152件 |
| 品川区 | 東急リバブル 大井町センター | 141件 |
| 目黒区 | 東急リバブル 中目黒センター | 70件 |
| 大田区 | 東急リバブル 蒲田センター | 196件 |
| 世田谷区 | 東急リバブル 三軒茶屋センター | 123件 |
| 渋谷区 | 東急リバブル 渋谷センター | 73件 |
| 中野区 | 三井のリハウス 中野センター | 137件 |
| 杉並区 | 三井のリハウス 荻窪センター | 213件 |
| 豊島区 | 三井のリハウス 池袋センター | 156件 |
| 北区 | 三井のリハウス 赤羽センター | 155件 |
| 荒川区 | 三井のリハウス 日暮里センター | 92件 |
| 板橋区 | 三井のリハウス ときわ台センター | 125件 |
| 練馬区 | 三井のリハウス 練馬センター | 237件 |
| 足立区 | 住友不動産販売 ステップ北千住営業センター | 136件 |
| 葛飾区 | 三井のリハウス 新小岩センター | 124件 |
| 江戸川区 | 三井のリハウス 西葛西センター | 137件 |
三井のリハウスが12区で1位。野村は1区もない
1位を取った会社を数えると、三井のリハウスが12区、東急リバブルが7区、住友不動産販売が4区でした。野村の仲介+は、23区のどこでも1位を取れていません。
件数の絶対値でいちばん大きいのは三井のリハウス練馬センターの237件です。次いで東急リバブル上野センターの226件、三井のリハウス荻窪センターの213件と続きます。いずれも都心ではなく、城北・城東・城南の住宅地にある店舗です。
逆に、千代田区の1位である東急リバブル御茶ノ水センターは52件しかありません。23区の1位のなかで最も小さい数字です。単価の高い区ほど1店舗が取れる件数は少ない、という関係がここでも出ています。
④会社別に見ると、件数1位と金額1位は別の会社
各区の会社別ランキングTOP10に入った分を23区ぶん合計すると、大手4社はこうなります。
| 会社 | 件数 | 預かり総額 | 稼働店舗数 | 店舗あたり件数 |
|---|---|---|---|---|
| 東急リバブル | 8,695件 | 約8,326億円 | 807店舗 | 10.8件 |
| 三井不動産リアルティ(三井のリハウス/リアルプラン) | 8,044件 | 約1兆574億円 | 645店舗 | 12.5件 |
| 住友不動産販売(ステップ) | 6,682件 | 約7,051億円 | 922店舗 | 7.2件 |
| 野村不動産ソリューションズ(野村の仲介+) | 3,568件 | 約4,710億円 | 618店舗 | 5.8件 |
件数では東急リバブルが8,695件で1位です。ところが預かり金額では三井不動産リアルティが1兆574億円で逆転します。三井は件数が651件少ないにもかかわらず、金額では2,248億円上回っています。単価の高い物件を取れているということです。
店舗あたりの効率でも三井が12.5件で1位。東急リバブル10.8件、住友7.2件、野村5.8件と続きます。住友は922店舗と4社で最も店舗数が多い一方、1店舗あたりでは三井の6割程度にとどまります。
この4社の合計は26,989件で、23区全体88,148件の30.6%にあたります。残りの約7割は、それ以外の28,000店舗弱が分け合っている計算です。
⑤単価が高い区は、ほぼ例外なく大手が固めている
大手4社の区内シェアを並べると、区によってかなり差があります。
| 区と大手4社シェア | |
|---|---|
| 大手シェアが高い区 | 世田谷区 38.4% / 江東区 37.0% / 杉並区 34.8% / 中央区 34.7% / 目黒区 34.5% |
| 大手シェアが低い区 | 葛飾区 22.0% / 足立区 22.4% / 荒川区 24.3% / 北区 25.0% / 江戸川区 25.4% |
ここで、平均売出価格と大手4社シェアを掛け合わせてみます。23区の中央値は平均価格7,871万円、大手シェア31.0%です。
単価が中央値より高く、大手シェアが中央値より低い区——つまり単価を取りながら大手と正面からぶつからずに済む区は、23区のなかで新宿区の1区だけでした。
| 区 | 大手4社シェア | 平均売出価格 | 1店舗あたり年間手数料 | 店舗数 |
|---|---|---|---|---|
| 新宿区 | 27.9% | 9,757万円 | 約1,760万円 | 1,674店舗 |
新宿区はオーナーチェンジ比率が26.8%と23区で2番目に高く、投資物件の比率が大きい区です。大手が実需の売買を押さえるなかで、投資マーケットの部分が地場や専門特化の会社に残っている、という構図だと考えられます。
単価が高い残りの区——港区34.3%、千代田区33.4%、渋谷区31.7%、中央区34.7%、目黒区34.5%——はすべて大手シェアも中央値超えです。単価の高い区は、大手がすでに固めています。
単価の低い葛飾区・足立区・荒川区は大手シェアが22〜24%と低く、地場が残っている区です。ただし1店舗あたり年間手数料は790〜830万円で、23区の最下位グループでもあります。地場が戦えている区は、大手が入ってくる旨味が薄い区でもある、ということです。
⑥23区の一覧と個別記事
区ごとの数字と、それぞれの詳細記事へのリンクをまとめました。店舗別TOP20・会社別TOP10は各記事に掲載しています。
| 区 | 売出件数 | 平均売出価格 | 1店舗あたり年間手数料 | 大手4社シェア | 詳細 |
|---|---|---|---|---|---|
| 千代田区 | 1,257件 | 18,501万円 | 約2,380万円 | 33.4% | 千代田区の物元ランキング |
| 中央区 | 3,969件 | 13,458万円 | 約2,580万円 | 34.7% | 中央区の物元ランキング |
| 港区 | 5,855件 | 24,942万円 | 約5,310万円 | 34.3% | 港区の物元ランキング |
| 新宿区 | 5,026件 | 9,757万円 | 約1,760万円 | 27.9% | 新宿区の物元ランキング |
| 文京区 | 2,702件 | 10,554万円 | 約1,680万円 | 31.0% | 文京区の物元ランキング |
| 台東区 | 2,854件 | 7,783万円 | 約1,210万円 | 26.8% | 台東区の物元ランキング |
| 墨田区 | 2,620件 | 5,843万円 | 約940万円 | 25.7% | 墨田区の物元ランキング |
| 江東区 | 5,136件 | 8,794万円 | 約1,990万円 | 37.0% | 江東区の物元ランキング |
| 品川区 | 4,000件 | 10,172万円 | 約1,910万円 | 31.8% | 品川区の物元ランキング |
| 目黒区 | 2,671件 | 14,150万円 | 約2,300万円 | 34.5% | 目黒区の物元ランキング |
| 大田区 | 5,216件 | 6,384万円 | 約1,310万円 | 28.6% | 大田区の物元ランキング |
| 世田谷区 | 6,965件 | 10,465万円 | 約2,370万円 | 38.4% | 世田谷区の物元ランキング |
| 渋谷区 | 3,715件 | 17,788万円 | 約3,130万円 | 31.7% | 渋谷区の物元ランキング |
| 中野区 | 2,702件 | 7,381万円 | 約1,110万円 | 31.3% | 中野区の物元ランキング |
| 杉並区 | 4,461件 | 8,018万円 | 約1,570万円 | 34.8% | 杉並区の物元ランキング |
| 豊島区 | 3,172件 | 7,871万円 | 約1,230万円 | 27.1% | 豊島区の物元ランキング |
| 北区 | 2,492件 | 6,158万円 | 約940万円 | 25.0% | 北区の物元ランキング |
| 荒川区 | 1,703件 | 6,350万円 | 約830万円 | 24.3% | 荒川区の物元ランキング |
| 板橋区 | 4,535件 | 5,191万円 | 約990万円 | 26.8% | 板橋区の物元ランキング |
| 練馬区 | 5,255件 | 6,201万円 | 約1,330万円 | 34.4% | 練馬区の物元ランキング |
| 足立区 | 4,900件 | 4,833万円 | 約1,000万円 | 22.4% | 足立区の物元ランキング |
| 葛飾区 | 3,238件 | 4,632万円 | 約790万円 | 22.0% | 葛飾区の物元ランキング |
| 江戸川区 | 3,704件 | 6,110万円 | 約1,240万円 | 25.4% | 江戸川区の物元ランキング |
まとめ
今回は東京23区の物元市場を、直近1年・全物件種別で横断して紐解いてみました。
- 23区の売り物件は年88,148件・8兆5,800億円。両手換算の手数料総額は約5,148億円
- 28,515店舗がひしめき、1店舗あたりは年3.1件。約3.9か月に1件しか預かれていない
- 平均単価は港区2億4,942万円に対し葛飾区4,632万円で5.4倍差。1店舗あたり手数料では6.7倍差
- 物元1位は三井のリハウスが12区、東急リバブルが7区、住友不動産販売が4区。野村はゼロ
- 会社別の件数1位は東急リバブル8,695件、金額1位は三井不動産リアルティ1兆574億円
- 大手4社の合計シェアは30.6%。残り約7割はそれ以外の会社が分け合っている
- 単価が中央値超で大手シェアが中央値未満の区は、23区で新宿区だけ
いかがでしたでしょうか?
今後も不定期ではありますが各市区町村ごと紐解いていこうと思ってますので、お楽しみに!
紐解いてほしい市区町村があれば、是非お問合せください。
データについて
- 対象期間:2025年9月8日〜2026年9月7日(直近365日)
- 対象エリア:東京都23区
- 対象種別:マンション・戸建・土地ほか全種別(種別の絞り込みなし)
- 集計対象:ポータルサイト等に売り出された物件の元付(売主・媒介)情報 88,148件/28,515店舗
- 会社別の集計は、各区の会社別ランキングTOP10に入った分の合計です。TOP10圏外だった区の件数は含みません
- 金額はすべて売出価格ベース。仲介手数料は「売買価格×3%」で試算(速算式の加算・消費税は含まず)

